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2007 年度 実績報告書

帰納的ゲーム理論と限定合理性:経験からの社会観形成と行動決定

研究課題

研究課題/領域番号 18330034
研究機関筑波大学

研究代表者

金子 守  筑波大学, 大学院・システム情報工学研究科, 教授 (40114061)

研究分担者 秋山 英三  筑波大学, 大学院・システム情報工学研究科, 准教授 (40317300)
石川 竜一郎  筑波大学, 大学院・システム情報工学研究科, 講師 (80345454)
鈴木 信行  静岡大学, 理学部, 教授 (60216421)
キーワード経験 / 帰納的ゲーム理論 / 社会観 / 限定合理性 / ナッシュ均衡
研究概要

本年はこの研究プロジェクトの2年目であり、帰納的ゲーム理論と限定合理性に関しての基礎的研究を進展させた。研究代表者は国外研究協力者のJeffrey J. Kline氏との共同論文:Information Protocols and Extensive Games in Inductive Game Theory (SSM. DP. 1171)を完成した。この論文では、特に、限定的な認識能力のもとで、経験からいかに個人の社会観を形成するかを考察した。この限定性は経験にも依存するし、また、心的な特徴、とくに、記憶の形成・働きに密接に関連する。このような限定性を導入すると、社会状況の構造の全体などは経験からは学習できないことが証明される。
また、研究代表者は分担者:秋山英三・石川竜一郎、そして上記のJeffrey J. Kline氏とA Simulation Study of Learning a Structure: Mike's Bike Commuting (SSM. DP. 1190)を完成させた。この論文では経験(時間)と信念の関係を分析した。
本プロジェクトの重要な点は、上記の各ステップを「限定合理的」プレイヤーの立場から分析することである。上記ステップには「限定合理性」の多くの異なる側面が現われる。例えば、多くを(部分的にでも)経験しなければ社会構造を理解することができないが、そのためには時間がかかり、非定常的経験は忘れてしまうか、意識的に記憶する必要がある。また「限定合理的」プレイヤーは、あまりに複雑な社会観は導出できない。もし導出した社会観が複雑すぎれば、意思決定が難しくなる。このように、多くの場面で「限定合理性」が関係してくる。これらのステップを「限定合理性」を考慮しながら総合的に研究するのが、このプロジェクトの特徴である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007 その他

すべて 図書 (1件) 備考 (1件)

  • [図書] 社会正義 地界で考える2007

    • 著者名/発表者名
      金子 守
    • 総ページ数
      304
    • 出版者
      勁草書房
  • [備考]

    • URL

      http://infoshako.sk.tsukuba.ac.jp/~kaneko/

URL: 

公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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