研究概要 |
松島は、4月26,27,28日、8月2,3日、8月30、31日、10月5,6日、10月25,26日、11月15,16日、1月17,18日、3月15,16日にて、統制実験を東京大学キャンパス内でおこなった。実験の一部は「長期的信頼関係の分析」に関する研究であり、島俊彦氏(大学院生)と共同で現在データの解析中である。12月2日に東京大学で「実験経済学コンファレンス第10回記念大会を主催し、タイトルを「An Experimental Approach to Repeated Games with Imperfect Monitoring(遠山智久、八木伸行(大学院生、共著者))」として内容の一部を報告した。その他の実験は、「動学的取引メカニズム分析」に関する複数の研究である。今後かなりの回数の追実験が必要である。それに必要な実験プログラムを現在作成中で、作成用ソフトの改良にともない、計画とプログラムのみなおしをした。大学院生の岡野芳隆氏、大橋芳裕氏、北川優子氏との金融システムに関する共同研究、および、バブルに関する理論と実験研究をスタートさせた。8月下旬にEconometric Society European Meeting(Vienna)に出席し、八木伸行氏、宮崎浩一(Pennsylvania State University)との共著「Role of Linking Hechanisms in Multitask Agency」が報告された。1月上旬に、松島はEconometric Societyの理事に選出された(2007〜2009)。神谷は、「動学的取引メカニズム分析」を進め、後述する3つの学術論文を完成させ発表した。岡崎は、「日本の株式市場の歴史・実証分析」を進めており、実証分析のためのデータの収集、解析、論文の執筆をおこない継続中である。
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