研究概要 |
Simon Lee教授との共同研究を進めた。その結果、ある関数にNonparametric推定量を差し込んで定義される目的関数を最大化する形で定義されるような一般的なセミパラメトリック推定量の漸近近似分布を求めることの可能性が理解された。 Elena Martinez-Sanchis教授との2つのデータセットを合わせ利用する方法についての共同研究を進めた。今まで得られてきている結果を具体的な問題に適応するために必要となるIdentification Conditionの確認がそれほど自明ではないことが判明した。次年度この問題についてBinary Choice Model,Censored Tobit Modelなどの具体例を通して研究を進めることとする。 プログラム評価では通常あるトリートメントを行った場合と行わなかった場合との差をトリートメント効果と定義し、その平均値などの推定をクロスセクションのデータを用いて推定することを目指す。同僚の荒井洋一講師と、トリートメント自体に量的側面を導入した場合について時系列データを用いて分析する問題を考え論文としてまとめた。その初期成果はAEAのミーティングで発表した。 Chris Taber教授との共同研究を進めた。プログラム評価手法ではIdentification Conditionは経済モデルとは独立に扱われているが、経済モデルに直接に依拠してそういったIdentificationConditionを導くアプローチを開発した。それに基づいた推定量をパネルデータを用いて利用する問題を考慮中である。 教育の効果についての実証分析を進める為、紙媒体のデータの電子化を進めた。
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