研究概要 |
平成18年度に引き続き,国勢調査,事業所統計調査のメッシュデータ及び町丁目データの整備を行い,GIS(地理情報システム)と結合する作業を行った。東京大学公共政策大学院・における宇都宮都市圏に関する事例研究等において,その成果を利用した。 さらに,以下のような研究を行った。 (1)雇用と労働者の分布および道路と公共交通の整備状況を考慮したアクセシビリティ測度を用いて,東京都市圏の都市構造を分析した。自動車利用が顕著な米国都市についてアクセシビリティ測度を用いた都市構造分析を行い,東京都市圏と比較した。 (2)平成18年度に行った消費面における集積の経済の推定について,推定手法の計量経済学的な精緻化を行った。 (3)2005年国勢調査結果に基づく2005年版都市雇用圏設定の作業を行った。2000年までと同じ都市圏定義を用いた都市雇用圏について,その問題点の検討を行った。 (4)都市内の空間構造や国際貿易との関連に着目し,空間経済学と空間競争に関する一連の理論分析とシミュレーションを多角的に行った。また,日本,米国,カナダの地域間人口移動のデータを用いて,地域の効用格差を計量しその分析を行った。
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