研究課題
本年度は、中国の貿易構造、貿易政策についての研究、為替レートの変動とアジア域内経済の関係の二つのテーマについて研究を進めてきた。前者においては中国の貿易政策の現状と課題について、ヒアリングを中心に進め、その際かを藤田・福澤を中心として「中国の輸出政策と現状」としてまとめた。そこでは、中国の輸出に影響を与えているのは、為替レートなどの経済変数だけでなく、むしろ政府の政策や規制に関する態度などが重要であるという結果であった。実際のデータからは見えない要素の影響をマクロ経済指標の変化などを用いて検証した。一方為替レートの変動に関しては、市場に流入する情報の影響がその変動特性の源泉である事が、実際に取引されている為替レートによって明らかとなった。これまでは為替レートの気配値ベースでの分析が中心であったが、ここでは実際のマーケットデータによりその事実が確認された。また、そのレートを用いて、アジア域内の通過間の関係を分析したところ、ドルペッグの国が多いために、円との関係はいずれの通貨も同様の傾向を示していることが確認されている。このような状況の中、中国元のドルに対する変動幅が拡大されるにつれて、そのボラティリティの増加が計測されるに至り、中国の為替リスクが増大されている傾向が明らかとなった。
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Proceedings of the 20^<th> Asian Pacific Conference on International Accounting Issues
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Proceedings of the 16^<th> Annual Conference on Pacific Basin Finance, Economics, Accounting and Management
Proceedings of the European Accounting Association Annual Meeting
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Empirical study on Asian Financial Market
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証券経済学会年報 43巻
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