研究概要 |
本研究はプロジェクトA「国際資本市場におけるインプライド・ボラティリティと投資家行動」,プロジェクトB「高頻度のオプション・データ(High-Frequency data)による株式市場ボラティリティのモデリング」,プロジェクトC「多国間の実質利子率における収束メカニズムと変動化の研究」の3つのプロジェクトから成り,平成19年度においては,計画通り研究を進めることができ、次の成果を得た. プロジェクトAに関しては論文発表と実証分析を継続:日本株式市場におけるインプライド・ボラティリティ指数の予想力を検討し、その国際比較分析結果はNishina, Maghrebi and Kim(2007)として海外学術雑誌に投稿中である.2007年6月に日本ファイナンス学会において、日経225implied volatility indexに関する論文も発表した.また,日本銀行における金融政策会議に対して、どのように期待変動性は反応するかについて、Maghrebi(2007)論文をOsaka Economic Papersで発表した. プロジェクトBに関しては研究準備のために必要なデータの処理と実証論文発表:KOSPI200 implied volatility indexを用いて、韓国中央銀行における金融政策会議に対する行動の分析結果はMaghrebi and Kim(2008)"Market expectations of economic uncertainty and the Bank of Korean monetary policy meetings"としてAsia-Pacific Association of Derivatives APAD2008)において発表する予定である.引き続いてTickデータ・分次データに基づく研究を継続する予定である. プロジェクトCに関しては次の論文を発表:G7諸国の実質利子率についてのMarkov-regime switching cointegration test分析結果はHolmes and Maghrebi(2007)"Is there a connection between monetary unification and real economic integration? Evidence from regime-switching stationarity tests"として海外学術雑誌Journal of International Finance and Moneyに投稿、2008年10月に掲載予定(Vol.27)である.
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