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2007 年度 実績報告書

AHPによる外為市場のセンチメントの測定と為替ディーラーの投資行動バイアスの研究

研究課題

研究課題/領域番号 18330070
研究機関長崎大学

研究代表者

須齋 正幸  長崎大学, 経済学部, 教授 (40206454)

研究分担者 藤田 渉  長崎大学, 経済学部, 教授 (30264196)
福澤 勝彦  長崎大学, 経済学部, 教授 (00208935)
森保 洋  長崎大学, 経済学部, 准教授 (10304924)
キーワード投資行動バイアス / AHP / 高頻度データ
研究概要

本年度はアジアの金融市揚間の相互依存関係と域外市場からの影響、為替レートの影響について実証的に研究を進めてきた。
研究報告は国外の学会を中心に進めてきた。また、現地調査は中国本土および香港を中心に行ってきた。現地調査では四川省にある西南財経大学を訪問し、中国の経済の現状と中国元の変動相場制移行に関する予測、中国国内への予想される影響についてヒアリングを行った。そこでは、中国元が変動相場制に移行する場合、たとえば国内金融市場に大きな影響が予想され、現在の上海やシンセンの株式市場への影響はかなり大きくなることが危惧されるとのことであった。また変動相場制への移行は、国内の資本市場の整備が遅れているために、その時期に関してはかなり先になるであろうとの予想が示された。
論文および研究報告に関しては、アジアの金融市場間の関係を実証的に分析することで、域内の資本移動の現状の把握を進めた。また、その過程では資本移動に対して為替レートの変動や域外の金融市場、特にニューヨーク市場とアジア市場の関係を実証的に検証した。アジア域内ではドルペッグ制を採用している国が多いが、日本やシンガポール、台湾に対しては変動相場制と同じ意味を持つために、為替レートの変動は域内国間ではすでに経験していることである。この影響を考慮した場合、域内金融市場間の相互依存関係はより弱いものとなることが明らかとなった。またニューヨーク市場がアジア域内の金融市場には有意な影響を与えていること、その影響をアジア金融市場間の影響から除去した場合には、アジア城内の金融市場間の関係は弱いものとなり、特に東京市場から他の市場に与える影響は極めて弱いものとなることが示された。以上のことから、為替市場の変動やニューヨーク市場からの影響を考慮しない場合には、アジア域内の金融市場間の相互依存構造は過大評価される危険があることが明らかとされている。

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2008 2007

すべて 学会発表 (6件) 図書 (1件)

  • [学会発表] Japanese Professional Fund Managers' Trading Behavior and Their Risk Attitude:Questionnaire-based Analysis2008

    • 著者名/発表者名
      2、これまで二重膜で構成され、頂板発芽孔を持つ褐色球形のシストはこれまでProtoperidinium americanumにしか知られていなかった。大村湾で採取した同様の形態を持つシストは Protoperidinium parthenopis と同定される鎧板配列を持ち、P.americanumと異なっていた。この2種は遊泳細胞の分子系統解析結果でも明瞭に識別された。
    • 学会等名
      The Fifth Conference on Banking and Finance and Financial Trend
    • 発表場所
      台湾・淡江大学
    • 年月日
      2008-04-01
  • [学会発表] Does Introducing Electronic Trading System improve Market Efficiency Evidence from Nikkei 225 Futures in Singapore2008

    • 著者名/発表者名
      Masayuki Susai
    • 学会等名
      1
    • 発表場所
      Heuston
    • 年月日
      2008-03-06
  • [学会発表] The Relationship between Consistency of Risk Attitude and Investment Behavior2008

    • 著者名/発表者名
      Masayuki Susai
    • 学会等名
      South Western Finance Association
    • 発表場所
      Heuston
    • 年月日
      2008-03-06
  • [学会発表] Is Electronic Trading System Really Matters in the Efficiency of Financial Markets:Empirical Evidence from Nikkei 225 Futures Market in Singapore2007

    • 著者名/発表者名
      Masayuki Susai
    • 学会等名
      The 3rd East Asia Finance and Accounting Conference
    • 発表場所
      長崎大学
    • 年月日
      2007-12-08
  • [学会発表] Tokyo or New York Which move Asian Stock Markets2007

    • 著者名/発表者名
      今年度は、昨年度に引き続きセディメントトラップを用いて渦鞭毛藻シストを採集し、単細胞PCRによるDNA配列決定を試みた。セディメントトラップ試料は長崎県大村湾で定期的(1定点、月2回ずつ)に採集した、遺伝子解析には、遊泳細胞で単細胞からの塩基配列の増幅・決定についての実績があり、また、渦鞭毛藻では比較的多くの種の配列が決定・公開され、比較が容易なSSUrDNA、更にLSU r DNAを用いた。その結果、
    • 学会等名
      1
    • 発表場所
      Malaysia
    • 年月日
      2007-11-13
  • [学会発表] The Impact of Electronic Trading System on Market Efficiency:An Analysis of Nikkei 225 Futures Market in Singapore2007

    • 著者名/発表者名
      Masayuki Susai
    • 学会等名
      Asian Paciffc Association on International Accounting Issues
    • 発表場所
      Malaysia
    • 年月日
      2007-11-12
  • [図書] Empirical Study on Asian Financial Markets2008

    • 著者名/発表者名
      須齋 正幸
    • 総ページ数
      151
    • 出版者
      九州大学出版会

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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