研究課題/領域番号 |
18330083
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研究機関 | 首都大学東京 |
研究代表者 |
桑田 耕太郎 首都大学東京, 社会科学研究科, 教授 (50186558)
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研究分担者 |
松嶋 登 神戸大学, 経営学研究科, 准教授 (10347263)
高橋 勅徳 滋賀大学, 経済学部, 准教授 (70352482)
山田 仁一郎 香川大学, 経済学部, 准教授 (40325311)
山口 みどり 東京経済大学, 経営学部, 講師
水越 康介 首都大学東京, 社会科学研究科, 准教授 (60404951)
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キーワード | 経営学 / 制度 / 実践 / 制度変革 / ベンチャー企業 |
研究概要 |
本研究テーマである「制度的起業」とは、単に制度的環境を与件としてそれに適応するように戦略や組織が作られるとする議論を越えて、ベンチャー企業が既存の制度を資源とすることによって新たな制度を創造する側面を持っていることに注目した概念枠組みである。本研究では、こうしたダイナミックな制度の側面に注目しつつ、特にベンチャー企業による制度変革のマネジメントについて、ベンチャー論と制度論の統合を図りつつ、理論的、かつ実証的に研究を進めることを目的としている。 本年度は、研究最終年度の研究成果を統合すべく研究会を精力的に行ってきた。その結果、制度論それ自体の再定式化が必要であることが示され、新たな理論枠組みとして、実践概念の元で統合的に捉えなす可能性が提示された。それはまさに、組織論はもとより戦略論や経営学全体を含む実践的転回の可能性を示すものである。これらの研究成果の一部は、組織学会におけるセッションにおいて報告された。 また、同時に行われたベンチャー企業に対するヒアリング調査では、新たに10弱の分析を行い、ベンチャー企業による制度変革に関する知見を得ることができた。これらの調査結果はいずれもすでに学会報告やリサーチペーパー等の研究業績として反映され、また、学会誌等にも掲載されることになった。また、これらの研究成果は、本研究の研究機関である首都大学東京ビジネススクールの講義「ベンチャービジネス特別演習」においても利用された。
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