破綻企業の事業再生可能性評価に関する実証研究

2008 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 18330086
• 研究種目: 基盤研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 経営学
• 研究機関: 筑波大学 (2007-2008); 芝浦工業大学 (2006)
• 研究代表者: 白田 佳子 筑波大学, 大学院・ビジネス科学研究科, 教授 (80289793)
• 研究期間 (年度): 2006 – 2008
• キーワード: 事業再生 / 企業倒産 / 経営管理

研究概要

本研究では、倒産したり産業再生機構等から支援をうけた企業の破綻に至る過程に内在するリスクを分析した。
なお、また分析に際しては定量的データ(財務データ)を用いるだけでなく定性的データも用いて分析を行った。その結果、配当政策や留保利益を説明する文章に経営悪化企業と、再生可能性の高い企業では、表現の違いが顕著であることが判明した。そこで、さらに同時期に倒産した上場企業について、有価証券報告書の配当政策を記述している文章について同様の分析を行った。その結果、再生可能性の高い企業は留保の確保の重要性を述べ、かつ将来プランが明確となっていることが明らかとなった。

研究成果

• [雑誌論文] An Analysis of the "Going-Concern Assumption" Text Mining from Japanese Financial Reports(共著) (2009)
  • 著者名/発表者名: Shirata C. Y & M. Sakagami
  • 雑誌名: Journal of Emerging Technology in Accounting, Strategic and Emerging Technologies Section of the American Accounting Association 2008 Vol.5 ページ: 1-16
  • 査読あり
• [雑誌論文] 人口知能アプローチによる「企業継続の前提」の解析-テキストマイニングによる非会計情報の分析-(共著) (2008)
  • 著者名/発表者名: 白田佳子 & 坂上学
  • 雑誌名: 事業継続能力監査と倒産予測モデル(高田敏文編著)(同文館) ページ: 181-220
• [雑誌論文] 企業会計開示への国際的対応-XBRLの取組-, 『会計基準の国際的統一化の先にあるもの』 (2008)
  • 著者名/発表者名: 白田佳子
  • 雑誌名: 国際会計研究学会年報2007年度 ページ: 39-47
• [雑誌論文] Corporate Rehabilitation in Japan : Empirical Study (2008)
  • 著者名/発表者名: C, Y, Shirata
  • 雑誌名: The Journal of Corporate Renewal Vol.21 No.1 ページ: 18-24
  • 査読あり
• [雑誌論文] リスクマネジメントにおける情報の重要性 (2007)
  • 著者名/発表者名: 白田佳子
  • 雑誌名: 日本リスクマネジメント学会『危険と管理』 ページ: 104-110
  • 査読あり
• [雑誌論文] 企業再生の実態-「再生」の落とし穴- (2006)
  • 著者名/発表者名: 白田佳子
  • 雑誌名: JICPAジャーナル(日本公認会計士協会) Vol.18 No.5, No.610 ページ: 112-118
• [学会発表] Extracting characteristic of bankrupt firms by text mining : non-financial data v.s. financial data(共著) (2008)
  • 著者名/発表者名: Shirata C. Y, H. Takeuchi, S. Ogino and H. Watanabe
  • 学会等名: 20th Asian-Pacific Conference on International Accounting Issues
  • 発表場所: パリ(仏)
  • 年月日: 2008-11-10
• [学会発表] Accounting Issues of Corporate Rehabilitation in Japan : Empirical Study (2007)
  • 著者名/発表者名: Shirata C. Y
  • 学会等名: 19th Asian-Pacific Conference on International Accounting Issues
  • 発表場所: クアラルンプール(マレーシア)
  • 年月日: 2007-11-13
• [学会発表] Going Concern Criteria : Empirical Analysis of Qualitative Financial Data by Text Mining (2006)
  • 著者名/発表者名: Shirata C. Y & M. Sakagami
  • 学会等名: 18th Asian-Pacific Conference on International Accounting Issues
  • 発表場所: ハワイ(米国)
  • 年月日: 2006-10-23
• [学会発表] An Analysis of the "Going Concern Assumption" : Text Mining from Japanese Financial Report (2006)
  • 著者名/発表者名: Shirata C. Y & M. Sakagami
  • 学会等名: American Accounting Association 2006 Annual Meeting
  • 発表場所: ワシントンDC(米国)
  • 年月日: 2006-08-09