医療サービス提供のボーダーレス化が、わが国の医療に与える影響の程度を分析するため以下の調査をおこなった。 (1)サービス供給者として東南アジアから南アジア諸国(シンガポール・タイ・インド・ベトナム・台湾)に所在する外国人患者を標的とする医療機関の標的市場および提供サービスについて現地調査を行った。可能な場合は、政府担当者から当該政府の政策的支援について聴取した。 この結果、研究計画の段階では、これら外国人患者を標的とする医療機関は主として高度の医療機能を相対的安価に提供することを企図するものという予測をしていたが、医療機関により、標的とするセグメントと提供するサービスには、大きな多様性があることが明らかとなった。 (2)(1)の結果を踏まえて、上記の医療機関で提供される医療サービスを類型化し、これらに対する医療消費者のサービス選択嗜好とそれを決定するための要因を明らかにすることとし、医療消費者を対象にインターネット調査により調査した。 この結果は、現在分析中であり、検討が終了次第公表する予定である。
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