研究概要 |
平成20年度においては、平成19年度に引き続いて、研究代表者と研究分担者が共同して、営業活動におけるプロセス革新を導入した日本企業や海外企業における多様なプロセス革新の導入過程についての聞き取り調査を実施した。そしてこの調査データに基づいてそれぞれの専門分野の視点からの理論的・実証的検討を行い、研究成果としてまとめる作業を行った。 具体的には、高嶋克義による「延期的生産システムの再検討」では、延期型プロセス革新であるマスカスタマイゼーションに基づく競争優位の基盤構築についての理論的検討が行われた。また小川進による「セコムの事業システム」では、機械と人間が連携して現場の問題解決を行う現場支援型のプロセス革新の考察が行われ、黄りんによる「日本の小売企業の競争カーイトーヨーカ堂の中国での事業展開」では、営業プロセス革新に基づく中国市場での事業展開の有効性についての考察が行われた。さらに,南知恵子は営業プロセス革新お顧客関係性管理の研究の視点から実証研究を行い、"The CRM process in retail and service sector firms in Japan Loyalty development and financlal return,"「リレーションシップ・マーケティングにおけるサービス・マーケティング・アプローチの理論的貢献」、“CRM Strategy in Retail Firms in Japan"“The new role of call centres for manfactures,"などの研究成果をまとめた。
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