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2006 年度 実績報告書

現代農村の生活維持における村落組織の再編に関する実証的研究

研究課題

研究課題/領域番号 18330098
研究機関北海道大学

研究代表者

松岡 昌則  北海道大学, 大学院文学研究科, 教授 (70111242)

研究分担者 小林 甫  松山大学, 人文学部, 教授 (90002146)
今野 裕昭  専修大学, 文学部, 教授 (80133916)
松村 和則  筑波大学, 人間総合科学研究科, 教授 (70149904)
内田 司  札幌学院大学, 人文学部, 教授 (40142905)
佐久間 政広  東北学院大学, 教養学部, 教授 (30187075)
キーワード社会学 / 地域・村落 / 村落機能 / 地域振興 / 農村高齢者
研究概要

本研究の目的は、現代農村において、そこに居住する人びとが生活を維持し住み続けるための条件を、大きな構造変動に巻き込まれながらも自らの生活を支えていくための取り組みから明らかにし、基礎的日常生活空間としての村落における諸組織の現代的組み替えを図ることによって、新たな定住条件をいくつかの村落における活動努力から検証しようとするものである。
研究代表者および研究分担者が今年度調査を行った調査対象地は、北海道長沼町(17区、22区、23区)、北海道余市町果樹生産グループ、秋田県藤里町米田地区、愛媛県松山市溝辺町2区、愛媛県西余市宇和町多田集落、北海道旭川市、栃木県芳賀郡益子町山本・大郷戸地区、島根県大田市温泉津・石見銀山、長野県泰阜村、沖縄県竹富島、宮城県岩出山町である。
それぞれの研究分野の得意とする課題に対する村落の関わりに焦点をあてて調査を進めている。村落組織構成の特徴に応じた村落集団と社会関係を摘出し、そこでの住民の諸活動とライフロング・ラーニングのあり方、地域経済の振興への取り組み、そして高齢者の生活支援の諸相等について分析を行っている。
これらの地区では、比重の置き方はそれぞれに異なるが、生活困難性を増大させている今日の農村において、地域生活を再編・再構築するさいの重要な組織としての村落の存在価値を認め、実践しているという共通性を見ることができる。地域農業の再編、生産組織や販売組織の結成と活動への村落全体としての対応、観光産業の継続性を保証する村落組織等である。
今日的な村落の存続論議が、耕地保全、領域・土地管理調整、環境保全主体等の村落機能の発揮の諸相に関するものが多いと思われるが、上の生活保全の村落機能は、個々人や家々の対応の限界にたって、集団的組織的な取り組みにとっての重要な機能である。
今後は、このような現代農村の村落生活を詳細に分析することによって、これまでの農村社会学におけるいえ・むら理論を相対化し、農村で生活を続けていくための組織としての村落を、時代性と日本農民の生活様式の両面から明らかにし、日本村落の普遍性と現代的課題を実証する。

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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