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2008 年度 実績報告書

高等教育改革のコミュニケーション分析-現場における文化変容の質的検討-

研究課題

研究課題/領域番号 18330105
研究機関徳島大学

研究代表者

樫田 美雄  徳島大学, 総合科学部, 准教授 (10282295)

研究分担者 宮崎 彩子  大阪医科大学, 医学部, 講師 (20298772)
真鍋 陸太郎  東京大学, 工学系研究科, 助教 (30302780)
五十嵐 素子  光陵女子短期大学, 国際コミュニケーション学科, 准教授 (70413292)
北村 隆憲  東海大学, 法学部, 教授 (00234279)
阿部 智恵子  石川県立看護大学, 看護学部, 准教授 (80337427)
キーワードエスノメソドロジー / 会話分析 / コミュニケーション / 高等教育 / PBLチュートリアル / ワークプレース研究 / ワークショップ / ビデオエスノグラフィー
研究概要

1研究会等……平成19年度から継続の隔月の研究会を2維持しつつ、学会発表ね積極的に行っき。
2発表等……日本医学教育学会、ISCARサンジエゴ大会、関西大学CHATとの合同研究会などで発表をおこなった。
3知見等
ビデオエスノグラフィーという新しい研究プログラムの有効性については、昨年までの研究において、十分な見通しを得ていたので、本年度は、データを分析する際の手順の洗練化をはかった。ビデオセッションそのものの録音とテープ起こしなども試みた(この部分については、分析継続中)。メインの調査研究部分における成果は下記の通り。まず、医学部PBLチュートリアルに関しては、学生が専門技能を学ぶ実践の生の姿が捉えられた。すなわち、レントゲン写真をみる'専門的'方法としての「離してみる」という方法が、教師から学ばれ、学生集団のなかで広がっていく状況が確認された。
ついで、都市工学の演習では、携帯電話検索を利用した野外演習場面が分析され、一般的知識(たとえば「柳」に関するウイキペディアによる情報)が、学習グループのなかで、そのまま承認されるわけではないこと、その場で相互認識された学習課題に照らして、情報が評価されたりされなかったりしている状況が把握された。
これらの知見は、当事者としてその場で教育に参与していた科研メンバーの参加したビデオエスノグラフィーのセッションの積み重ねのなかで見いだされたものである。教育を単に結果としてみるのではなく、プロセスとして分析していくことの価値が発見されたといえよう。ISCARサンジエゴ大会を初めとする諸学会での報告も総じて好評であった。

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2009 2008 その他

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (4件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 野外グループ作業を伴う演習でのI Tツール使用の可能性-工学部都市工学科の都市工学演習を題材に-2009

    • 著者名/発表者名
      真鍋陸太郎
    • 雑誌名

      大学教育研究ジャーナル 6号

      ページ: 150-160

  • [雑誌論文] 医学教育の問題基盤型学習における「介入」技法-導入段階の援助として-2008

    • 著者名/発表者名
      五十嵐素子
    • 雑誌名

      教育目標・評価学会紀要 18号

      ページ: 77-86

    • 査読あり
  • [学会発表] The designs of teacher's interventional-acts to promote students' autonomic clinical inference : From a case of Problem-Based Learning2008

    • 著者名/発表者名
      五十嵐素子
    • 学会等名
      第2回『ISCAR (国際文化活動研究学会、International Society for Cultural and Activity Research)サンジェゴ大会』
    • 発表場所
      UCSD(カリフォルニア州立大学・サンジェゴ校)
    • 年月日
      2008-09-12
  • [学会発表] A normative order in medical education (problem-based learning)2008

    • 著者名/発表者名
      岡田光弘
    • 学会等名
      第2回『ISCAR (国際文化活動研究学会、International Society for Cultural and Activity Research)サンジェゴ大会』
    • 発表場所
      UCSD(カリフォルニア州立大学・サンジェゴ校)
    • 年月日
      2008-09-11
  • [学会発表] Cooperative and tool-used achievement of a completion of presentation.2008

    • 著者名/発表者名
      樫田美雄
    • 学会等名
      第2回『ISCAR (国際文化活動研究学会、International Society for Cultural and Activity Research)サンジェゴ大会』
    • 発表場所
      UCSD (カリフォルニア州立大学・サンジェゴ校)
    • 年月日
      2008-09-09
  • [学会発表] ビデオエスノグラフイーを用いたPBLチュートリアルコアタイムの分析2008

    • 著者名/発表者名
      宮崎彩子
    • 学会等名
      第40回 日本医学教育学会大会
    • 発表場所
      東京医科大学
    • 年月日
      2008-07-26
  • [備考] (サイトに搭載されている一部のファイルは、未定稿であるため科研メンバー内でのみ公開されている)

    • URL

      http://www.ias.tokushima-u.ac.jp/social/kasida/kaken./kaken/.html

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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