研究課題/領域番号 |
18330107
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
野口 道彦 大阪市立大学, 人権問題研究センター, 教授 (00116170)
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研究分担者 |
脇村 孝平 大阪市立大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (30230931)
佐藤 彰男 大手前大学, 現代社会学部, 准教授 (70249514)
三宅 博之 北九州市立大学, 法学部, 教授 (60211596)
谷口 弘行 神戸学院大学, 法学部, 名誉教授 (40068234)
坂本 真司 大手前大学, 人文科学部, 非常勤講師 (20425094)
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キーワード | 清掃労働者 / バングラデシュ / カースト / ヒンズー / モスリム / 差別 / エスニック / 社会階層 |
研究概要 |
研究会は、2008年5月21日、6月30日、11月5日、2009年3月24日の4回行った。そのうち、チッタゴン大学イフティカル・チョウドリー教授を迎えての研究会は3回であった。現地での調査は、2008年8月から3月にかけて、それぞれがデータの収集を行った。パネル調査については、野口、坂本、佐藤は追加的に調査を行い、野口はマダルバリ地区のNGOによって運営されている夜学校に出席している全生徒のプロフィールを収集した。三宅は、ダッカ市、サイダバード地域を拠点に活動する有価廃棄物回収児童に対して有価廃棄物回収ルート同行調査と面接調査を、また、有価廃棄物収集販売中間業者に対する聞き取り調査を行った。コルカタではコルカタ市役所廃棄物管理局の幹部職員から廃棄物管理システムと問題点、および有価廃棄物回収人の活動などについて聞き取りをした。佐野は、BDHR (Bangladesh Dalit Human Right、2002年結成)という組織があるにもかかわらず、2008年に新たに結成されたBDERM (Bangladesh Dalit and Excluded Right Movement)について調査をおこない、両者の関係、運動方針などを把握した。また、ゴノクトリ・コロニーを中心に、ヒンドゥーとモスリムの葛藤状況を調査した。脇村は、西ベンガル州公文書館(コルカタ市)で保健衛生関係の資料調査および収集を行った。谷口は、中央政治と地方政治との関係、NGOの法的、社会的位置について、チッタゴン大学教員などから聞き取り調査を行った。また共同研究者であるイフティカル・チョウドリー教授は、ダッカの清掃地区において、対象者100人に対して、清掃労働者の生活状況についての調査をおこなった。
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