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2006 年度 実績報告書

食のグローバル化へのオールタナティブ運動に関する社会学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 18330118
研究機関吉備国際大学

研究代表者

碓井 たかし  吉備国際大学, 社会学部, 教授 (40079447)

研究分担者 奥村 義雄  吉備国際大学, 社会学部, 教授 (10109100)
つる 理恵子  吉備国際大学, 社会学部, 助教授 (20227474)
星 敦士  甲南大学, 文学部, 講師 (90411834)
家中 茂  鳥取大学, 地域学部, 助教授 (50341673)
キーワードスローフード / 有機農業 / 地産地消 / オールタナティブ運動 / コミュニティビジネス / グリーンツーリズム / ロハス
研究概要

食のオールタナティブ運動は、地産地消、有機農業、コミュニティビジネス、スローフード、ロハスなど種々の形で展開している点を検討し、ファーストフードとの対比で総合的特徴をとらえ、社会運動論的分析も試みた。
碓井は、有機農業の先進地として知られる、岡山県岡山市高松地区と宮崎県綾町において、有機農業に関するアンケート調査を実施した。
碓井と星は、日本のスローフード協会全国会員へのアンケート調査を実施し、組織の概況をつかむことができた。
奥村は、「富山池多・食と農を考える女性の会」の活動と、この会が運営する「池多朝どれ特産市」の生産者(23人)と消費者(157人)の調査を行い、この会が豊かな食生活の推進と農村の活性化、農家女性の生きがいと生産意欲の増進、郷土食の掘り起しと伝承などの面で、農村女性グループ活動の先導的役割を果たしていることを明らかにした。
つるは、日本における有機農業の歴史的変遷を調査した。比較の観点から韓国・イタリアの事例も取り上げた。近代化へのオールタナティブから出発した有機農業が、近年、きわめて自覚的にグローバル化への対抗戦略として意識される中、地域・生活・労働などを根底から問い直す動きへとその射程が広がっていることがうかがえた。また、生産・流通・消費をつなぐ中小規模の様々な回路が作り出されていることも捉えた。
家中は、コミュニティビジネスとしてのグリーンツーリズムに関する近年の動向を調査した。あわせて、イタリアにおけるアグリツーリズモにっいて比較の観点から取り上げた。1970年代以降、近代化の進展した諸地域(国)において同時代的に農村文化の見直しや伝統的農業の再評価がなされるようになり、それが現在、グローバル化の対抗拠点として、有機農業やグリーンツーリズム等につながっていることが把握された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] REGULATIONS IN ORGANIC AGRICULTURE : TWO CASE STUDIES FROM SOUTHWESTERN JAPAN2007

    • 著者名/発表者名
      Takashi USUI
    • 雑誌名

      Journal of KIBI International University Graduate School of Sociology NO.8

      ページ: 103-117

  • [雑誌論文] FAST FOOD AND SLOW FOOD : A THEORETICAL INTRODUCTION TO CONTEMPORARY AGRIFOOD PROBLEMS2007

    • 著者名/発表者名
      Takashi USUI
    • 雑誌名

      Journal of KIBI International University Graduate School of Sociology Vol.17

      ページ: 15-22

URL: 

公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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