研究課題/領域番号 |
18330125
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研究機関 | 日本社会事業大学 |
研究代表者 |
児玉 桂子 日本社会事業大学, 社会福祉学部, 教授 (20153562)
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研究分担者 |
足立 啓 和歌山大学, システム工学部, 教授 (50140249)
児玉 昌久 早稲田大学, 人間科学学術院, 名誉教授 (80008135)
下垣 光 日本社会事業大学, 社会福祉学部, 助教授 (30287792)
後藤 隆 日本社会事業大学, 社会福祉学部, 教授 (30205603)
小島 隆矢 独立行政法人建築研究所, 住宅都市研究グループ, 主任研究員 (90292888)
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キーワード | 認知症ケア / ケア環境整備 / 環境づくりプログラム |
研究概要 |
1.施設環境づくりテーラードプログラムの検討と介入研究 (1)和歌山地域において、環境づくりを行った従来型施設に対して、環境改善の阻害要因と成功要因に関する調査を行い、管理職と現場職員の密接な相互関係が環境改善の良いサイクルには重要であることを明らかにした。 (2)東京地域において環境づくりを行った従来型施設に、環境づくりプログラムや環境の活用、環境やケア意識の変化等に関する調査を実施して、プログラムのテーラード化に向けた検討を行った。 (3)入居者参加型で実施するグループホームにおける環境づくりに向けた職員研修会を実施して、環境づくり実践に取り組んだ。また、ユニット化に向けた大規模改修を実施する従来型施設において、職員研修会を実施して、環境づくり実践に取り組んだ。次年度は、環境づくりが進行しているこれら施設において、環境づくり効果の評価を実施する。 2.環境づくり実践効果の評価システムの構築 (1)ユーザーニーズをとらえるために用いる定性調査法である「キャプション評価」について、ケアスタッフから得たキャプションを元に、要素・特徴・印象に関する分類表を作成した。今後、キャプション評価を行う際には、この分類表に基づき、ユーザーニーズの整理が容易となる。 (2)環境づくりを行った2施設を取り上げ、多面的施設環境評価法を用いた詳細な分析を行い、環境づくりプロセスにおけるこの評価法の実用性と有効性を明らかにした。次年度は、使用マニュアルの作成等普及に向けた検討を行う。 3.施設および在宅環境指針の比較検討 海外における在宅環境に関する認知症高齢者環境指針の分析および筆者らが実施した3本の在宅環境調査の詳細な分析を行い、「在宅環境配慮の効果」に関わる次元や項目を抽出し、施設環境と比較した。次年度は在宅環境を評価できるような在宅環境配慮指針の作成に向けた調査を実施する。 4.環境づくり支援ツールの充実 (1)施設環境づくりの成果を取り入れ、ウエッブサイト(http://www.kankyozukuri.com/)の見直しを行った。 (2)新たな施設環境づくりプログラムとそれによる環境づくり実践及び評価をまとめて、環境づくり実践ハンドブックPart4を作成した。
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