研究課題/領域番号 |
18330128
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研究機関 | 明星大学 |
研究代表者 |
吉川 かおり 明星大学, 人文学部, 准教授 (90309013)
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研究分担者 |
岡村 正幸 佛教大学, 社会福祉学部, 教授 (00268054)
窪田 曉子 中部学院大学, 人間福祉学部, 教授 (50085924)
中田 智恵海 佛教大学, 社会福祉学部, 教授 (80259473)
緒方 由紀 佛教大学, 社会福祉学部, 准教授 (50319480)
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キーワード | 知的援助機器 / 知的障害 |
研究概要 |
本研究の目的は、生活二ーズを言語化することが困難な重度知的障害者に焦点をあて、生活二ーズを視覚化する方法および援助機器の開発・導入を行い、「選べる・自分のしたいことを決められる、決めたことを実行に移せる」という視点での関わりに基づく支援を通して、自立度の向上を図り、職員との交互作用の変化を実証し、社会との交互作用を変化させる糸口を見つけることである。 そのために、今年度は、既存の援助機器を改良または開発・海外での援助機器を試験的に導入し、自立度の向上に関して効果測定を行うための基礎資料の収集および、職員・家族への研修の実施、将来の政策立案に関わる地域ケアのヒアリングを行った。 具体的には、(1)白尊感情・自立度・利用者-職員の交互作用測定スケールに関する文献を収集し、スケールを確定、(2)日本における知的援助機器の入手、(3)知的援助機器としてのPC改良およびソフト開発、(4)スウェーデンにおいて、ストックホルム県知的援助機器センター、クロノヴェリイ県リハビリテーションセンターでの知的援助機器の導入に関する職員・家族研修の実施、(5)研究協力者本人および保護者へのインフォームドコンセントの実施、(6)沖縄県での障害者地域ケアの現状と課題についてのヒアリング、の6点を実施した。 スケールの確定については、日本で入手困難な資料があったため、スウェーデンで重度知的障害者への知的援助機器導入研究に携わった研究者と面談し情報を得た。実施が2007年2月であったため、その情報および資料を統合したアセスメント票の作成および利用者のアセスメントの実施は、次年度の課題となった。 また、知的援助機器としてのPC改良およびソフト開発について、明星大学理工学部電気電子システム学科伊庭研究室と連携を取り、継続的に実施できる環境を整えることができた。改良第一号・第二号機は対象施設において利用者全員に公開した。
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