生活ニーズを言語化することが困難な重度知的障害者に焦点をあて、生活ニーズを視覚化する方法および援助機器の開発・導入を行い、「選べる・自分のしたいことを決められる、決めたことを実行に移せる」という視点での関わりに基づく支援を通して、自立度の向上を図り、職員との交互作用の変化を実証し、社会との交互作用を変化させる糸口を見つけることが目的である。そのために、(1) 生活ニーズを視覚化して支援する方法を確立する。(2) 既存の援助機器を改良または開発、海外での援助機器を試験的に導入し、自立度の向上に関して効果測定をする。(3) 自立度の向上が職員の負担減にどのように寄与したか、援助機器導入による費用対効果を明らかにする。(4) 自己の要求を視覚化するツールを用いてのエンパワメントにより、重度の人々の社会参加の促進を図るための政策立案を行う。
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