研究課題
1.格差認知バイアスと解消に関する態度研究経済的・社会的地位における就労格差・収入格差・機会格差に焦点を当て、優位な立場と劣位な立場により、格差認知、格差原因認知、格差がもたらす結果に対する判断がどう異なるかを検討するための調査、および二次分析を実施した。また、これまでの知見を一般化するために、年齢、性別、教育程度などの社会的カテゴリーや、政治的態度、公正世界信念などの個人の持つ価値観の影響を検討し、格差認知そのものが、所属する集団の社会階層内での位置づけにより異なることや、格差が生じる責任についての判断が解消政策への態度と密接に関連することを示し、優位な立場と劣位な立場にある人たちの協同に向けての必要条件を検討した。2.ミクローマクロ問題に焦点を当てた格差解消可能性の検討時系列的な観点から、集団内でのコミュニケーション、集団同一視、共有的認知の知覚の関係を明らかにすることにより、個人の判断(ミクロレベル)と共有認知を含む集団過程(マクロレベル)との関係を検討した。具体的には、仮想世界ゲーム(SIMINSOC)でのデータ収集に基づき、集団内でのコミュニケーションと集団同一視、共有的認知との関係を検討するとともに、個人の信念や態度と集団レベルでの現象との関係についての理論的考察を行い、コミュニケーションと集団同一視が互いに再帰的な強化関係にあることを明らかにし、この強化関係が協力行動や意思決定の集団極化などの集団過程の背景にあることを議論した。
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実験社会心理学研究 50(印刷中)
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