研究概要 |
(1) 本研究は、認知過程の生涯発達の領域において、今後10年間で最も重要な研究テ-マであると考えられる「心の理論」の獲得と実行機能の発達の関わりについて、子安増生(京都大学 ; 研究代表者)・別府哲(岐阜大学)・木下孝司(神戸大学)・郷式徹(静岡大学)の4人の発達心理学者により、実験的研究法、多変量解析法、事例研究法等の方法論を併用しつつ、総合的に研究を展開するものである (2) 国際的な水準の研究を実施するため、この分野を主導する世界的な研究者であるProf. Charlie Lewis (Lancaster University, UK), Dr. Claire Hughes (University of Cambridge, UK) , Prof. Philip D. Zelazo (University of Minnesota, USA) , Dr. Stephanie M. Carlson(University0fMinnesota,USA)ら(発達心理学者と連携をとり、研究の一部をprof.lewisとの国際共同研究ならびにDr.Hughesとの国際共同研究として実施する。 (3) この研究を通じて、子どもたちの他者理解や対人コミュニケ-ションを支える認知発達過程を明らかにし、他者理解や対人コミュニケ-ションに困難さや障害をかかえる自閉症の子どもたちの発達援助のための理論的基礎を構築することを目指すものである。
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