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2006 年度 実績報告書

双生児法による青年期・成人期の行動遺伝学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 18330140
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

安藤 寿康  慶應義塾大学, 文学部, 教授 (30193105)

研究分担者 岡田 光宏  慶應義塾大学, 文学部, 教授 (30224025)
長谷川 寿一  東京大学, 教養学部, 教授 (30172894)
大野 裕  慶應義塾大学, 保健管理センター, 教授 (70138098)
平石 界  東京大学, 学生相談室, 研究員 (50343108)
キーワード双生児法 / 遺伝 / 環境 / 行動遺伝学 / パーソナリティ / ジェンダー・アイデンティティ / 食行動 / 進化
研究概要

本研究は、双生児法による行動遺伝学的手法を用いて、心的活動の基礎過程としてとくに推論、過程とパーソナリティ、ならびにその関連形質の個人差に及ぼす遺伝ど環境の相互作用モデルを洗練化し、高次の文化的・社会的な心理的・行動的形質であるの遺伝的・環境的キデルを明らかにして、行動遺伝学と社会心理学、進化心理学、精神病理学などの隣接領域への行動遺伝学の適用可能性を広めることが目的である。本年度はジェンダーアイデンティティと食行動、社会的態度などに関する質問紙調査を来校および郵送形式により大規模に実施した。またその中では進化心理学的な推論課題とパーソナリティ測定をユンピュータによる個別実験の形式で実施した。このうち来校調査は夏期休暇中1週間にわたり実施された。特に来校による調査では、不足している二卵性双生児のサンプルを集中的に獲得することを目指した。
さらに質問紙によらない一卵性双生児のグループダイナミクスの行動観察によるパーソナリティと社会的関係性に関レての実験を実施した。すなわち一卵性のきょうだいをそれぞれ別のクラスに分けて同時に創迄的な共同作業を行ってもらい、その様子を自然観察して、そめときの社会的役割の双生児間類似性を抽出しようと試みている。
これらのデータをこれまでに蓄積されたデータとともに整理し、さらに今後の拡大まで射程に入れたデータべースの構築も手がけ始めた。
このように、伝統的な形質を超え、社会的により意味のある心理・行動的形質の遺伝と環境の相互作用過程のダイナミズムに研究上の関わりが強まった。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (5件)

  • [雑誌論文] Registry of Adolescent and Young Adult Twins in the Tokyo Area2006

    • 著者名/発表者名
      Chizuru Shikishima, Juko Ando, Yutaka Ono, Tatsushi Toda, Kimio Yoshimura
    • 雑誌名

      Twin Research and Human Genetics 9

      ページ: 811-816

  • [雑誌論文] 一般的信頼に及ぼす遺伝と環境の影響-行動遺伝学的・進化心理学的アプローチ-2006

    • 著者名/発表者名
      敷島千鶴, 平石 界, 安藤寿康
    • 雑誌名

      社会心理学研究 22

      ページ: 48-57

  • [雑誌論文] ジェンダー・アイデンティティと教育-性的自己形成における遺伝と環境-2006

    • 著者名/発表者名
      佐々木掌子
    • 雑誌名

      哲学 115

      ページ: 305-336

  • [雑誌論文] セルフエスティームに関する行動遺伝学研究の展望-行動遺伝学の知見と学校教育における精神保健活動との関わり2006

    • 著者名/発表者名
      鎌倉利光
    • 雑誌名

      哲学 115

      ページ: 221-238

  • [雑誌論文] 教育という営みの中で精神的健康について語る意味2006

    • 著者名/発表者名
      前川浩子
    • 雑誌名

      哲学 115

      ページ: 263-280

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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