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2007 年度 実績報告書

統合失調症に対する認知行動療法の効果研究と臨床心理士への普及

研究課題

研究課題/領域番号 18330145
研究機関東京大学

研究代表者

丹野 義彦  東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (60179926)

研究分担者 中安 信夫  東京大学, 大学院・医学系研究科, 准教授 (70126134)
石垣 琢麿  東京大学, 大学院・総合文化研究科, 准教授 (70323920)
毛利 伊吹  帝京大学, 文学部, 講師 (20365919)
杉浦 義典  広島大学, 大学院・総合科学研究科, 准教授 (20377609)
キーワード認知行動療法 / 統合失調症 / 臨床心理士
研究概要

本研究は,欧米でさかんになっている認知行動療伝をわか国において開発し,臨床心理士への普及をめざした活動をおこなうことを目的とする。多くの精神疾患の中でも,これまでわが国で取り組まれることが少なかった統合失調症や精神病への認知行動療法に焦点を当てる。平成19年度は,以下の研究,活動をおこなった。
1.海外で実際におこなわれている認知行動療法を検討するために,分担研究者および研究協力者は,世界行動療法,認知療法学会,アメリカ認知行動療法促進学会,ヨーロッパ認知行動療法学会等に出席し,これらの学会に併設されたワークショップに参加し,ワークショップのノウハウを獲得した。また,欧米の施設を視察し,現場での認知行動療法の実施についで情報を得た。
2.マンチェスター大学教授のウェルズを呼んで,日本心理学会においてワークショップと講演会を開催した。
3.統合失調症への認知行動療法の効果を調べるため,欧米の効果研究を広く収拾し,どの方法が最も効果的かを調査した。
4,認知行動療法やそれを支える「実証にもとづく臨床心理学」を定着させるために,東京大学出版会より『叢書,実証にもとづく臨床心理学』のシリーズを刊行し,本年度は『臨床社会学』を刊行した。
5.本格的に認知行動療法のワークショップを開ける臨床家を育てるために,東京認知行動療法アカデミーを設立し,本年度は4回のワークショップをおこなった。今後は,現場で認知行動療法をおこなう臨床心理士に対して,スーパービジョンをおこなう予定である。
6.統合失調症の認知障害についてのシンポジウム,ワークショップを日本心理学会,日本心理臨床学会などで開催した。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] The relationship between the sense of self-agency and schizotypical personality traits2007

    • 著者名/発表者名
      Asai, T. & Tarnno, Y.
    • 雑誌名

      Journal of Motor Behavior 39

      ページ: 162-168

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 社会的脅威刺激からの注意の解放:社会不安の視点から2007

    • 著者名/発表者名
      守谷 順・丹野 義彦
    • 雑誌名

      認知心理学研究 4

      ページ: 123-131

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 日本語版Paranoia Checklistの作成および信頼性・妥当性の検討2007

    • 著者名/発表者名
      山内 崇史・須藤 杏寿・丹野 義彦
    • 雑誌名

      パーソナリティ研究 16

      ページ: 114-116

    • 査読あり
  • [学会発表] 認知行動療法と実証(エビデンス)にもとつく臨床-クライエントにとって真に有効な実践は何か2007

    • 著者名/発表者名
      丹野 義彦
    • 学会等名
      日本心理学会第71回大会
    • 発表場所
      東洋大学
    • 年月日
      20071100
  • [図書] 叢書実証にもとづく臨床心理学 臨床社会心理学2007

    • 著者名/発表者名
      坂本 真士・丹野 義彦・安藤 清志(編)
    • 総ページ数
      260
    • 出版者
      東京大学出版会

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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