研究課題
1)高齢者が認知した身体能力と実際の身体能力のズレに関する研究高齢者の跨ぎに対する身体能力評価は若年者との差が見られなかったので評価に要する時間について、ビデオデータを分析した結果、高齢者は若年者より有意に長い時間をかけていること、試行錯誤も多く過大評価と過小評価の両方への動揺が見られた。2)高齢者の潜在的及び顕在的自己概念に関する実験的研究高齢者の自己概念は他者からの関わりによって影響を受けるという視点から、介護経験が高齢者への潜在的・顕在的な態度に与える影響について実験を行い、顕在的な態度はポジティブに変化するが、潜在的な態度は変化しないことが明らかになった。3)高齢者のし忘れに関する研究高齢者のメタ記憶、自身の記憶に対する潜在的認知と外的記憶補助や内的記憶方略の使用について高齢者50名を対象に実験を行った。結果、外的記憶補助は若年者が高齢者より多く用いている。高齢者のメタ記憶は記憶に対する不安因子に影響し展望的記憶成績にさらに影響していくことが明らかになった、4)高齢者の受療行動の適正化に関する意思決定の研究18年度に行った調査の再分析を行い、受療行動の意思決定の重要な要因として、身体的健康に対する心配、重篤な病に対する否定的認知、健康に対する心気傾向の3因子からなる「健康不安」に関する尺度を作成し妥当性、信頼性の検討を行った。5)全体的なまとめ18〜20年度にかけて行った研究を報告書としてまとめた
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心理学ワールド 42
ページ: 9-12
BioPsycholoSocial Medicine 2-17(Online journal)