研究分担者 |
神尾 陽子 国立精神・神経センター, 精神保健研究所(児童・思春期精神保健部), 部長 (00252445)
森田 美弥子 名古屋大学, 大学院教育発達科学研究科, 教授 (80210178)
松崎 佳子 九州大学, 大学院人間環境学研究院, 教授 (30404049)
高橋 昇 九州女子大学, 人間科学部人間発達学科, 教授 (10441619)
西 見奈子 近畿大学九州短期大学, 保育科, 講師 (10435365)
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研究概要 |
1)ギリシアCarina Coulacoglou博士によって開発された「Fair Tale Test(FTT)についての日本語版の検討」:平成18年7月,8月に予備的に検査を実施した。筑波大でのデータと九大のデータを持ち寄り,9月に日本心理臨床学会にて,筑波大学小川俊樹先生らと共に,自主シンポジウムを主催し,貴重な意見交換を行った。11月には福岡にて研究打ち合わせをし,その結果をメール会議によってCarina Coulacoglou博士と協議した。さらにそれをふまえて,平成19年3月,筑波大学にて日本での本格実施に向けて詳細な研究計画の検討会議を行った。次年度は本検査の日本での本格実施を予定している。<研究代表者及び,分担者の松崎,西,高橋昇,及び研究協力者との共同作業> 2)青年期の診断困難事例に対する対人的コミュニケーションの理解とロールシャッハ法における思考・言語カテゴリー研究の発展:青年期の対人関係,特に家族関係の問題理解とその心理的援助の資料収集のため,4年に一度開催される国際家族心理学会(5th Meeting in Cardiff, Wales : The International Academy of Family Psychology)に研究代表者,分担者の松崎及び研究協力者が参加し,貴重な資料を得た。本大会には多数の国が参加され,それぞれの国,地域が抱える問題を家族という視点で捉えると移民など歴史,文化と経済の深く関わる問題,新生時期から思春期にわたる子どもの縦断的な発達と親子関係の問題,特にリスクの高い家族の問題など様々な視点が浮き彫りにされ、研究において広く視点を持つことの重要性を改めて感じた。更にロールシャッハ法の思考・言語カテゴリーの研究については,平成19年3月に研究打ち合わせ会議を開き,今後のまとめ方などについて協議した。<研究代表者,分担者の森田,高橋昇及び研究協力者との共同作業> 3)広汎性発達障害を抱えた青年たちへの心理アセスメント:これまでの成果をまとめ直して,学術論文として投稿を行った。さらに,新たな事例の協力を得て,ロールシャッハ法の実施を平成19年1月に行った。この成果は,次年度国内学会での発表予定である。<研究代表者,分担者の神尾,及び研究協力者との共同作業>
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