研究課題/領域番号 |
18330148
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研究機関 | 山梨英和大学 |
研究代表者 |
馬場 禮子 山梨英和大学, 人文社会系研究科, 教授 (50173117)
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研究分担者 |
繁多 進 白百合女子大学, 文学部, 教授 (10018038)
青木 紀久代 お茶の水女子大学, 人間文化研究科, 助教授 (10254129)
三上 謙一 北海道教育大学, 保健管理センター, 講師 (90410399)
太田 沙緒梨 山梨英和大学, 人間文化学部, 助手 (90440544)
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キーワード | 愛着形成不全 / 子育て支援 / 従事院 / 予後施設 / 保育園・幼稚園 / 臨床心理士 / 専門研修 / 介入技法の開発 |
研究概要 |
平成18年度は、1.質問紙調査、2.文献調査、3.臨床事例の収集を行った。 1.子育て支援現場の現状とニーズの把握を目的とした質問紙調査を実施し、基礎的なデータの収集を行った。調査対象は、全国の児童養護施設・乳児院・保健所・子育て支援センター・保育園・幼稚園に勤務する施設職員および臨床心理士計950名であった。施設職員用、臨床心理士用の二種類の質問紙を作成した。主な調査内容は、(1)臨床心理士および各事業所における支援の内容、(2)愛着形成不全の子どもの事例概要および心理臨床的支援のニーズ、(3)愛着に関する専門研修の実態およびそのニーズであった。現在、一部の質問紙の回収を待って、次年度は、事業所による比較分析を行い、現場のニーズに即した専門研修の開発を行う予定である。 2.次に、質問紙調査と平行し、愛着形成不全の問題に関する臨床研究を行うことを目的とし、過去10年分の愛着形成不全に関する文献の検索及び収集を行った。"愛着障害"及び"児童虐待"をキーワードとして検索した結果、計375本の文献が抽出された。さらに、介入方法・介入対象の視点から文献を絞り込み、入手可能な文献を取り寄せた。現在、一部を残して大半が収集されたところである。今後は、子どもの生活構造を切り口として、介入技法と予後に関してメタ分析を行う予定である。 3.さらに、事例検討会を開き、児童養護施設・乳児院における臨床事例の収集を行った。今後はさらに保育園・幼稚園・保健所・子育て支援センターにおける事例の収集を引き続き行う予定である。
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