研究課題/領域番号 |
18330150
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研究機関 | 同志社大学 |
研究代表者 |
余語 真夫 同志社大学, 文学部, 教授 (90247792)
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研究分担者 |
鈴木 直人 同志社大学, 文学部, 教授 (30094428)
佐藤 豪 同志社大学, 文学部, 教授 (90150557)
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キーワード | 情動 / 感情 / ワーキングメモリ / 健康 / 抑圧対処 / 感情表出 / 感情制御 / 筆記 |
研究概要 |
一般的に、ポジティブな情動は心身機能や対人関係にポジティブな効果やベネフィットをもたらし、ネガティブな情動は心身機能や対人関係にネガティブな効果や損失をもたらすという理解が浸透している。本研究の課題は、ネガティブな情動が本質的には心身機能や対人関係にポジティブな効果やベネフィットをもたらしうる可能性を、実験心理学の手法により確かめることである。本年度はこの研究課題に関連して以下の三つの研究と副次的研究を実施した。研究1では、医療法人同仁会の関連機関であるメディカル・フィットネスSHIN-SHINの会員(生活習慣病患者および予備軍の入々を含む)に、'感情処理様式、パーソナリティ尺度、セルフコントロール尺度等を実施した。データ収集は次年度も継続し、一定数のデータが確保できた時点で一統計学解析を行い、生活習慣病のリスクとそれらの心理学的変数の関係を検討する。研究2では、心身症の形成に関与する可能性が指摘されている抑圧対処様式と現在の身体罹患状況や医療サービスの利用状况の関係について、比較文化的観点から,日本(同志社大学)、ニュージーランド(オークランド大学)、米国(テキサス大学)の六学生を対象として調査を実施した。現在、データ解析の継続中であり、研究成果の一部は平成20年8月に開催される国際行動医学会で発表する予定である。研究3では、集中筆記法によってネガティブ情動経験の能動的言語処理が認知機能に及ぼす効果を検証する実験を過年度に引き続き実施した。通常、意識化や言語化が避けられる傾向にあるネガティブ情動経験を一定時間集中筆記することにより、認知機能(二重課題で測定されるワーキングメモリ容量)が改善するという結果が認められた。この実験結果は、過年に実施した同様の実験結果と整合するものであった。
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