研究課題/領域番号 |
18330152
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
細川 徹 東北大学, 大学院教育学研究科, 教授 (60091740)
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研究分担者 |
内山 伊知郎 同志社大学, 文学部, 教授 (00211079)
野口 和人 宮城教育大学, 教育学部, 教授 (40237821)
牛山 道雄 京都教育大学, 教育学部, 講師 (90397836)
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キーワード | 鏡像自己認識 / 乳幼児 / 遅延フィードバック / 視覚運動随伴性 |
研究概要 |
本研究初年度においては、乳幼児における鏡像自己認識機能を測定評価するための実験装置(鏡映イメージ・フィードバック・システム)の開発が最大の課題であった。この装置の性能が次年度以降の研究の成否に直結するので、試作機の予備実験やシミュレーションを繰り返して改良を重ねた。その結果、(1)鏡としての機能(液晶ディスプレイに映る自分の像はVTRを通した映像であるが、あたかも鏡に映った自分として感じられる)、(2)遅延再生機能(約33ms単位で、任意のインタバルの過去の映像として見ることができる)、(3)映像ボカシ機能(映った像の輪郭や動きはわかるが、細部までは見えないようにボカシを入れることで、顔の認知を妨害する)、(4)映像切り替え機能(自分が映っている状態から瞬時に他者の映像に切り替えることができる。その逆も可能)などを有する装置が完成し、同じものを仙台(東北大学)と京都(同志社大学)に設置した。これにより、平成19年度から本格的な一連の実験を開始する準備が整えられた。 実験装置の開発と併行して、乳幼児を対象とした選好注視、固有感覚受容、各種の発達検査やK-ABCなどの関連データの収集を行い、さらに、発達障害児の認知に関する観察と検査を行った。また、社会性の発達について、仙台コホートを用いて母親に対する質問紙調査(S-M社会生活能力検査とVinelandのmaladaptive behaviorを参考に作成した問題行動のリスト)に着手した。
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