研究課題/領域番号 |
18330160
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
島途 健一 東北大学, 大学院・国際文化研究科, 教授 (70128429)
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研究分担者 |
大村 泉 東北大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (50137395)
窪 俊一 東北大学, 大学院・情報科学研究科, 准教授 (50161659)
花登 正宏 東北大学, 大学院・文学研究科, 教授 (60107175)
刈田 啓史郎 東北大学, 大学院・歯学研究科, 非常勤講師 (40004600)
坂井 建雄 順天堂大学, 医学部, 教授 (90114488)
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キーワード | 魯迅 / 解剖学ノート / 藤野厳九郎 / 留学生教育 / 中国 / 医学教育 / あわら市 / 仙台医学専門学校 |
研究概要 |
平成18年度に引き続き、中国・北京市の魯迅博物館、福井県あわら市の藤野厳九郎記念館と連携しつつ、以下のような調査研究を行った。 (1)魯迅『解剖学ノート』を解読・翻刻し、その成果をデジタル化、中国語訳を進めた。『脈管学ノート』に関しては翻刻作業をほぼ完了し、その成果である『魯迅 医学筆記《脈管学》』を東北大学100周年記念事業の一環として刊行した。この図書には日本語・中国語による解題も附した。 (2)明治期の解剖学教育について資料蒐集・文献整理の補完と検討を行うと同時に、明治期の解剖学教育の状況を踏まえて藤野厳九郎の添削について調査研究を行い、その成果の一部を学会や学会誌などで公表した。 (3)魯迅の医学および科学的知識一般について調査研究した。 (4)藤野厳九郎の医学と生涯について福井県あわら市と共同して引き続き調査研究し、平成18年度に刊行した『藤野先生と魯迅』の中国語版を北京・魯迅博物館と共同して出版することを決定し、その翻訳作業を行った。 (5)魯迅留学時の仙台について調査研究した。 (6)平成19年9月に行われた藤野先生胸像除幕式(北京・魯迅博物館)に併せて、中国の魯迅研究者および北京・魯迅博物館と意見交換した。 以上の調査研究の他に、東北大学100周年記念事業の一環として、平成19年8月に特別展示「藤野先生・魯迅・東北大学」を、9月にシンポジウム「魯迅と東北大学の留学生教育」を関係機関と協力して開催した。また、平成20年2月に開催された国土交通省東北運輸局主催の「魯迅展」に協力した。
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