研究課題
4月12日および13日に日本女子大学家政学部において、第1回研究会を開催し、前年度までの研究成果を前提として、今年度1年間の活動計画の詳細について検討を行った。その結果、本年度中の活動としては、(1)英語論文集の刊行、(2)研究会活動、を中心とし、史料調査については分担者個々の活動に任せることとなった。(1)については、4月13日の研究会に、インディアナ大学のリチャード・ルビンジャー教授が資料調査のために訪日されたことから参加していただき、その最終的な調整・検討を行った。2006年11月にインディアナ大学で開催された国際シンポジウムにおいて、7名のメンバーが行った研究報告に基づいて作成された個々の英語論文の草稿について、主としてルビンジャー教授との間で質疑応答がなされ、細部の詰めをおこなった。その成果は、8月にインディアナ大学より『 New Materials for the Study of Literacy in History:Report of the Indiana Conference onLiteracy inJapan`History』として刊行されるに至った。(2)については、引き続き10月25・26日に日本女子大学家政学部において第2回研究会が開催され、研究分担者の梅村佳代が「私の研究史からみた識字問題」と題して報告した。また、同じく太田素子が、「『継声日記』にみる近世在郷町の識字状況」と題して報告した。2009年1月24日には、日本女子大学家政学部において第3回研究会が開催され、八鍬友広が「明治期日本における識字と学校-明治国家とリテラシー」と題して報告し、鈴木理恵が「「一文不通」の平安貴族」と題して報告した。いずれの報告も、来年度の最終的な成果として結実する可能性の高い、充実したものであった。
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和光大学『現代人間学部紀要』 第2号
ページ: 163-176
書物・出版と社会変容 第6号
ページ: 26-37
『奈良教育大学紀要』 第57巻1号
ページ: 1-12