2008(平成20)年度においては、植民地主義に関する資料集を作成するという目的に即して、下記のように会議を開催した。 ・2008年5月4日〜5月5日/於京都大学/植民地主義に関する資料集作成のための総括的な討論(報告者:コアメンバー全員) ・2008年8月2日/於京都大学/「朝鮮における植民地主義と朝鮮人アイデンティティ形成」(報告者:洪宗郁) ・2008年9月14日/於京都大学/「アイヌ民族における近代経験」(報告者:小川正人) ・2008年11月7日/於アイヌ民族文化研究センター(札幌市)/「アイヌ民族のアイデンティティ形成と和人社会」(報告者:山田伸一、奥田統己) ・2008年12月23日/於京都大学/「朝鮮植民地支配と戦後日本」(報告者:板垣竜太) ・2009年1月9日〜11日/於奄美大島教育会館(奄美市)・南方新社(鹿児島市)/「近代における琉球弧の歴史と植民地主義」(報告者:鳥山淳・駒込武・本由優子) ・2009年3月21日/「沖縄における植民地主義とアイデンティティ形成」(報告者:冨山一郎) なお、当初の予定では、京都での会合の他に、奄美大島、韓国および台湾で会議を開催する予定だったが、台湾・朝鮮における植民地支配の特質を考えるためにも「内国植民地」としての奄美大島、北海道における経験を掘り下げるのが必要という考えで開催地を変更した。なお、奄美大島で開催した会議については現地の人びとの関心も高く、『南海日日新聞』でも大きく報道された。
|