2009(平成21)年度においては、植民地主義に関する資料集を作成するという目的に即して、下記のように京都・東京・奄美で会議を開催した。 ・2009年5月9日/於京都大学/「奄美大島における植民地主義とアイデンティティ形成」(報告者:鳥山淳) ・2009年7月11日/於京都大学/「「沖縄人」意識と「アイヌ」意識の生成過程」」(報告者:小川正人) ・2009年9月27日/於岩波書店/「「植民地主義とアイデンティティ形成」」をテーマとして植民地主義の資料集構成のための試案についての討論(報告者:冨山一郎、小川正人、鳥山淳、駒込武) ・2009年11月23日/於京都大学/「奄美大島における植民地主義とアイデンティティ形成」(報告者:冨山一郎) ・2010年3月21日~23日/於奄美大島教育会館(奄美市)/「「琉球弧」における「戦中」「戦後」」(報告者:冨山一郎、コメンテイター:森宣雄、小川正人、鳥山淳)。これにともなって、徳之島町立図書館および伊仙町歴史民俗資料館で奄美近現代史資料にかかわる資料を調査・収集し、また、奄美大島教育会館所蔵の松田清文庫の資料調査を行った。 なお、当初の予定では、京都での会合の他にアメリカでも会議を開催する予定だったが、奄美大島での研究会に要する費用が予想以上にかかったために、この点については断念せざるをえなかった。
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