研究課題/領域番号 |
18330172
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研究機関 | 女子栄養大学 |
研究代表者 |
橋本 紀子 女子栄養大学, 栄養学部, 教授 (20138530)
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研究分担者 |
広瀬 裕子 専修大学, 法学部, 教授 (40208880)
鈴木 幸子 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 教授 (30162944)
篠原 久枝 宮崎大学, 教育文化学部, 准教授 (40178885)
田代 美江子 埼玉大学, 教育学部, 准教授 (40297049)
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キーワード | 学校教育 / ジェンダーと教育 / 性教育 / セクシュアリティ |
研究概要 |
平成19年は全国の中学校、保護者、中学生を対象としたデータの回収、解析作業を行い、その調査結果の一部を第3回アジア性教育学術会議(8月19日)にて報告した。さらに11月には第39回アジア太平洋地区公衆衛生学術報告(APACPH)において、研究代表者である橋本紀子を中心に本科研のシンポジウムを組織し、ジェニファーコリンズ氏を招聘するとともに、本科研費の研究分担者である広瀬裕子がシンポジストとして、本科研の調査の成果を報告した。また、橋本、広瀬を含む研究代表者及び研究協力者は科研の一部結果についてポスター報告を行なった。また、8月30日〜9月13日(一部のメンバーは19日まで延長)にはドイツ・イギリス調査を実施した。ドイツではハングルク州の教員研修センターで性教育・健康教育担当者にヒヤリング調査を行うとともに、性教育に関連した教科書等の資料を収集した。そして同州にあるドイツ以外の国籍の子どもが通う中等学校を訪問し、授業参観を行った。さらに同施設に勤務している社会教育士から、中等学校の現状や彼らが開設した「女の子の部屋」「男の子の部屋」についてヒヤリング調査を行った。イギリスでは学校における性教育方針、政策の特徴をカリキュラム策定過程も含めて調査を行い、同国のセクシュアリティ教育研究者と学術交流をした。最終日にロンドン大学で本科研の量的調査の一部結果を報告、討議した。 そして国内調査については、量的調査の結果を調査協力校に還元するとともに、質的調査への協力を申請し、許可が得られた中学校を対象に調査を実施した。質的調査の結果は量的調査の分析に有意義なものであり、また今後の性教育実施前後の調査を実施する上での貴重な知見を得ることができた。また、量的調査および質的調査の分析、解析は継続中であり、今後の方向性については6月下旬の合宿会議にて検討する予定である。
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