研究課題
1930年代〜50年代の東アジア社会における「近代化」による社会変動と教育の展開を総合的・構造的に把握するために、19年度に開催した国際シンポジウム「東アジアの植民地期〈近代化〉と戦後」の成果を継承・発展させるために、20年度には総括論文集の作成刊行を目標として研究活動を継続し、完成にこぎつけた。その内容は、以下の通りである。(1)まえがき 磯田一雄 第一部「満州・満州国」における教育の位相(2)日本の教育学とアジア(槻木瑞生)(3)日本軍占領下のモンゴル人女子青年教育(新保敦子)(4)治外法権撤廃による在満日本人教育の変貌(磯田一雄)第二部植民地朝鮮・台湾における言語・文化の「近代化」をめぐる相克(5)植民地朝鮮における言語運動と支配権力(三ツ井崇)(6)戦後旧植民地における日本語の残存使用(前田均)(7)植民地期台湾における日本語短詩文藝と国語教育(磯田一雄)(8)日本統治下朝鮮留学生にとっての「近代化」(佐藤由美)(9)同じ演歌を歌いながら(陳培豊)第三部皇民化期の規律・訓練の教育と戦後(10)朝鮮の植民地学校の規律とナショナリズム(呉成哲)(11)大東亜戦争期と戦後反共復国戦争期台湾における学校行事(許佩賢)(12)戦時下「生活指導」「修練体操」と戦後教育改革についての一考察(磯田一雄)(13)近代日本の教育方法(佐藤誠)第四部関連する諸領域の問題(14)戦後の台湾における経済発展と日本植民地支配の教育遺産(弘谷多喜夫)(15)台湾における「留用」日本人児童生徒の教育の展開と近代化(小島勝)(16)植民地地域交流史研究に関する一考察(玄善允)(17)学校教育と軍動員(内海愛子)以上
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植民地教育史研究年報 第10号
ページ: 180-184
天理台湾学報 第17号
ページ: 1-18
言語文化(同志社大学院謡文化教育センター) 11巻1号
ページ: 55-83