研究課題/領域番号 |
18330178
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研究機関 | 一橋大学 |
研究代表者 |
久冨 善之 一橋大学, 大学院・社会(科)学研究科, 教授 (40078952)
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研究分担者 |
木村 元 一橋大学, 大学院・社会学研究科, 教授 (60225050)
前田 晶子 鹿児島大学, 教育学部, 准教授 (10347081)
福島 裕敏 弘前大学, 教育学部, 准教授 (40400121)
山田 哲也 大阪大学, 大学院・人間科学研究科, 准教授 (10375214)
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キーワード | 学校文化 / 学校慣行 / 教員社会 / 教員文化 / 学校行事 / 杞柳産業 / 地域教育実践活動 / ペダゴジー |
研究概要 |
学校文化の歴史的形成・展開と、地域社会構造の変化、その間を媒介する学校教員社会とその教育実践活動について、兵庫県の豊岡市と但馬地域に絞り調査を進めた。その成果は『科研費報告書(学校文化の形成・展開と地域社会)』という形にまとめて発行した。研究代表者・研究分担者・研究協力者はその中の各分担部分を執筆した。 1、豊岡小学校の明治以来の制度、児童数、出席率、学校行事(儀式、文化・保健・体育行事)、教員の構成と活動を、学校文書、関係者インタビューを素材として記述し、学校文化・慣行がどう形成され、また変化したかを明らかにした。 2、但馬地域における教師たちの教育活動・運動を、戦前・戦後の東井義雄、戦後50年代末からの森垣修を対象に、ライフヒストリーとその地域的特性、とりわけ教育実践のペダゴジーとしての地域的土台との関連を記述して明らかにした。 3、豊岡地域の杞柳産業からカバン産業への産業構造の展開と、その中に生きた商人・職人・労働者層、そのライフヒストリーにおける学校通学や進学の意味と成果、それらを中心に、地域社会と学校との関係の展開を記述し分析した。 という3つの成果を挙げ、それに対応するI〜III部構成と、「結び、豊岡小学校130年と地域教育実践活動展開とが語りかけるもの」で報告書とした。
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