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2007 年度 実績報告書

中学校数学の構成的な論証学習カリキュラムに基づく,ディジタル教科書の開発と評価

研究課題

研究課題/領域番号 18330187
研究機関信州大学

研究代表者

宮崎 樹夫  信州大学, 教育学部, 准教授 (10261760)

研究分担者 伊藤 武廣  信州大学, 教育学部, 教授 (00015827)
岩永 恭雄  信州大学, 教育学部, 教授 (80015825)
宮崎 紀枝  東邦大学, 医学部, 講師 (50349172)
茅野 公穗  国士舘大学, 体育学部, 講師 (20400658)
キーワード中学校 / 数学 / ディジタル教科書 / 論証 / カリキュラム
研究概要

本年度,ディジタル教科書作成として,次の諸点に取り組んだ。
● ディジタル教科書(第I部)に用いる問題の選定
第I部では,三角形の合同を導く場面において,生徒が三角形の合同を導くために必要な条件を探すことを通して,証明の基本的な枠組みの全体像を理解できるようにするために,合同な2つの三角形が辺や角を共有するかどうかなどに着目し証明構成の難易度を考慮し,中学校第二学年の教科書で扱われている問題から数題を選んだ。
● ディジタル教科書(第I部)の試作
第I部のディジタル教科書の基本設定は,問題場面を表す図と,フローチャート形式の証明からなる。両者をFlashで制作することによって,問題場面を表す図において,辺や角をマウスで選択し,フローチャートの該当箇所にドラッグすると,選択された辺や角が記号(例:∠ABC)で自動的に表示されるようにすることができた。また,フローチャート形式の証明の正誤を判断するために,すべての回答をデータベース化するとともに,誤りのある証明については,誤っている部分を画面上で指摘し生徒の学習を促進するように設定した。
● 公立中学校におけるディジタル教科書(第I部)の試用
ディジタル教科書(第I部)を公立中学校の中学校第2学年の生徒20名が授業で試用した。その結果,すべての生徒が興味・関心を持って証明を自主的に学習できることが明らかになった。また,図に適した記号がフローチャートに表示されない場合があるなど,いくつかのバグを特定することができた。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 学校数学における証明に関する研究:証明の学習の諸相に着目して2007

    • 著者名/発表者名
      宮崎樹夫
    • 雑誌名

      第40回日本数学教育学会論文発表会論文集

      ページ: 649-654

  • [雑誌論文] The effects of "spatial geometry curriculum with 3D DGS" in lower secondary school mathematics2007

    • 著者名/発表者名
      K. Chino, T. Morozumi, H. Arai, F. Ogihara, Y. Oguchi, & M. Miyazaki
    • 雑誌名

      In Woo, J. H., Lew, H. C., Park, K. S. & Seo, D. Y.(Eds.), Proceedings of the 31 st Conference of the International Group forthe Psychology of Mathematics Education V01.2

      ページ: 137-144

    • 査読あり
  • [学会発表] 学校数学における証明に関する研究:証明の学習の諸相に着目して2007

    • 著者名/発表者名
      宮崎樹夫
    • 学会等名
      日本数学教育学会 第40回数学教育論文発表会
    • 発表場所
      東京理科大学(町田)
    • 年月日
      2007-11-04
  • [学会発表] 我が国の数学教育における3次元動的幾何ソフトの活用に関わる研究の「実」と「種」2007

    • 著者名/発表者名
      宮崎樹夫
    • 学会等名
      日本科学教育学会第31回年会
    • 発表場所
      北海道大学(札幌市)
    • 年月日
      2007-08-17
  • [図書] 空間図形の不思議な世界:3次元動的幾何ソフトならここまでできる.In『新世紀型理数科系教育の展開研究 授業実践のためのすぐ使える新コンテンツ・カリキュラム:より幅広い活用を願って』(第2章第2節), Retrieved December 10, 2007,2007

    • 著者名/発表者名
      宮崎樹夫, 新井仁, 荻原文弘, 小口祐一, 茅野公穂, 両角達夫
    • 総ページ数
      15
    • 出版者
      独立行政法人 メディア教育開発センター http://nime-glad.nime.ac.jp/program/search/pdf/a03-all_ver3.pdf

URL: 

公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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