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2006 年度 実績報告書

初等中等教育の国語科の教科書及び補助教材の内容構成に関する総合的、比較教育的研究

研究課題

研究課題/領域番号 18330196
研究機関(財)教科書研究センター

研究代表者

藤村 和男  (財)教科書研究センター, 研究部, 部長 (60291952)

研究分担者 松本 修  上越教育大学, 学校教育学部, 助教授 (80283042)
石塚 修  筑波大学, 人文社会科学研究科, 講師 (10282287)
吉田 裕久  広島大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (80108373)
二宮 皓  広島大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (70000031)
新井 浅浩  西武文理大学, サービス経営学部, 助教授 (80269357)
キーワード教科書 / 国語 / 読む / 話す / 比較教育 / 初等教育 / 中等教育 / 教材
研究概要

日本の国語科の教科書の教材の特徴を浮かび上がらせるために、平成18年度は諸外国の教科書の教材の特徴などについて現地調査を実施した。調査はアメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、ロシアの5か国で行い、外国部会と国内部会のメンバーが国別にペアをくんで担当した。現地では教科書編集のねらいなどを出版社や教育当局などにインタビューし、実際に学校に赴いて授業を観察した。また必要な資料を収集した。調査結果をもとに各国別の国語科の特徴の一部を紹介する。
アメリカ…国語科の教科書は、一般にReadingとLanguage Artsに分かれる。Readingではフィクションより文化、社会についてのノンフィクション教材が多い傾向にあり、教科書のほかに習熟に応じて利用できる多様な読本が用意されている。
イギリス…「リテラシーのための戦略」が1998年以降導入された。リテラシーとは主に「読むこと」「書くこと」のスキルをいい、「戦略」では少なくとも1日1時間を「リテラシーの時間」にあてるとしている。読み物は通常小さな単行本で、完結した物語になっており、各学年に数十冊ずつ揃えられている。「フィクション」と「ノンフィクション」双方の分野からなる。
フランス…「話し言葉」「読むこと、書くこと」が重視される。言語教育は全教科を通じて行われ、多様な書き言葉、すなわち小説、歴史的物語及び資料、地理的叙述、科学的実験の報告を通じて読むことを学ぶ。
ドイツ…「話すこと、聞くこと」「書くこと」「読むこと/メディアと交わること」から構成される。低学年のドイツ語教科書は、友達、自然、動物、家族一般など身の回りのことを多く取り上げている。
ロシア…「ロシア語」と「文学的読み方」からなる。「文学的読み方」は教材の量が多く、「学校の授業で扱うもの」「家庭で両親や兄弟などに読んでもらうもの」「自分で読むもの」に分かれているものがある。

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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