研究課題/領域番号 |
18330204
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
古田 弘子 熊本大学, 教育学部, 准教授 (60315273)
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研究分担者 |
桑畑 美沙子 熊本大学, 教育学部, 教授 (80040070)
渡辺 実 花園大学, 社会福祉学部, 准教授 (10367980)
杉山 照子 中部学院大学, 短期大学部, 非常勤講師 (00450031)
松本 なるみ 宇都宮短期大学, 人間福祉学科, 講師 (70442027)
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キーワード | インクルーシブ教育 / 教員養成 / スリランカ / 障害児教育 / 食の教育 |
研究概要 |
平成19年度の成果の具体的内容は以下の通りである。 1.スリランカの教員養成カレッジ2校における初等・中等教員養成及び障害児教育教員養成に関する調査を行った。その結果、初等・中等教員養成における必修授業科目「特殊教育」について把握し、情報収集を行った。また、ペラデニや大学教育大学院における選択授業科目としての「特殊教育」の内容について整理・検討した。このような初等・中等教育の場での障害児教育に関する授業科目に関する調査により、スリランカにおけるインクルーシブ教育に向けた教員養成の実践について明らかにしたことは、日本国内においても未だ着手されていないことを考えると、その意義は大きい。来年度にはその成果を公表したい。 2.ペラデニヤ大学において「インクルーシブ教育に向けた教員養成」研究会議を開催した。この会議では現地研究協力者(2大学、国立教育研究所、教員養成カレッジ1校、地方教育事務所特殊教育担当次長)との共同作業を通して、初等・中等教員養成モデルの作成・検討作業を行った。次に、2つの教員養成校において、インクルーシプ教育に向けた教員養成に関する発表の場を得、討論を行った。発表の場では、日本における研究代表者の実践の紹介も行った。以上により、スリランカの教育関係者の当該研究に対する意見を直接的に得たことは、教員養成モデル案を構築する上で有益であった。 3.上記以外に、障害児教育の実態に関する調査を、通常学校の障害児学級及び社会事業省の子ども相談センターにおいて引き続き行った。教育提供の遅れている紅茶農園地域の障害児教育について昨年度に引き続き情報収集を行い、その成果を論文にまとめた。さらに、通常学級で多様なニーズのある生徒とともに活動する機会が多いと思われる教科の中で家庭科、その中でも食の教育の実態に関する調査研究を行いその成果を論文にまとめた。
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