研究課題
2009年度は特に、研究成果の社会への還元を意識した活動を展開した。研究計画の当初の目標にほぼ達成されたと見てよい。(国際会議の開催)5月に、ワルシャワで国際会議第4回Polish-Japanese Daysをルワルシャワ大ICM研究所と合同で主催した。本計画に関係する研究者全員が出席し研究成果の発表を行った。現実社会の諸問題解決に、結果がどのように使われるかを主題に有益な討論が行われた。(外国の研究者の招聘)10月にポーランド科学アカデミー教授I.Pawlow氏(2週間)を招聘し、非線形仮似変分不等式についての共同研究を行った。(研究成果発表)本研究課題の研究は本年度で完了したが、そのまとめも兼ね我々が主催した国際会議の報告集を出版した。この報告集にわれわれの研究成果が論文として収められている。総ページ数は517ページである。(研究成果の評価)研究成果は国際会議や国際ワークショップで発表され、厳しい審査をうけ高い評価を受けている。内容は、成果を社会に還元できるものが数多く含まれている。(サービス科学へのアプローチ)3年目までの研究で構築した基礎理論を、日常生活に現れる幾つかの現象に応用し、そのメカニズム解明を目的とした数理モデルを提案した。この研究は、将来、発展すべき新しい数学理論の方向を示唆している。
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Rendiconti di Mat., Ser.VII, Univ.di Roma, Italy 29
ページ: 51-63
Banach Center Publ.(Polish Acad.Sci.) 86
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Discrets & Continuous Dynamical Systems 増刊号
ページ: 583-591