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2007 年度 実績報告書

広がった天体の加速メカニズム解明に向けたX線画像復元法と偏光測定法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 18340052
研究機関東京大学

研究代表者

釜江 常好  東京大学, 大学院・理学系研究科, 名誉教授 (90011618)

研究分担者 牧島 一夫  東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (20126163)
片岡 淳  東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 助教 (90334507)
水野 恒史  広島大学, 大学院・理学研究科, 助教 (20403579)
キーワード画像復元法 / X線偏光測定 / ガンマ線偏光測定
研究概要

偏光測定法の開発に関しては、
(1)2005年末に、高エネルギー加速器機構の放射光施設の偏光硬X線ビームで取得していた実験データを解析した。測定した25keV、50keV、70keVでの方位角モデュレーションは、シミュレーションプログラム(Geant4)で期待される値と測定誤差内で一致するした。この結果は学術雑誌に投稿され、印刷中である。
(2)天体硬X線偏光測定法のPhoswich Detector Cell(PDC)のフライトモデルの製作手順を確立し、ビームテスト用に7本のPDCを製作した。この一部は、材料になるシンチレーターの欠陥が発見され修正することになった。現在は完成済みである。
(3)同上のPDCを読み出すためのASICを開発し、テストした。開発されたASICはテストを完了し、現在本製作されている。
(4)上記(2)と(3)のPDCとASICを組み合わせて、高エネルギー加速器機構の放射光施設の偏光硬X線ビームで、将来の気球実験を視野にテスト実験を行った。結果は学術雑誌に投稿し、印刷中である。
X線画像復元法に関しては、
(5)SuzakuとChandraの双方が観測している天体で、明るい点源と広がった天体が共存している領域画像(PSR1509-58とRCW89)のDeconvolutionを試みた。その過程でSuzaku衛星の姿勢のブレを補正する必要があることが判明した。姿勢データで補正した結果、Chandraの画像と比較することで、約5秒角の分解能が得られることが判明した。しかし大きなダイナミックレンジが必要な場合には、4箇所あるX線ミラーのつなぎ目の構造のモデル化を一層改善する必要が判明した。この結果は学術雑誌に投稿し、出版された。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2009 2008 2007

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (4件)

  • [雑誌論文] Deconvolution of Images Taken with the Suzaku X-Ray Imaging Spectrometer2009

    • 著者名/発表者名
      M. Sugizaki, T. Kamae, Y. Maeda
    • 雑誌名

      Publ. Astron. Soc. Japan 61

      ページ: S55-S67

    • 査読あり
  • [学会発表] Polarization Characteristics of Multi-layer Mirror For Hard X-ray Observations of Astrophysical Objects2008

    • 著者名/発表者名
      T. Mizuno, et. al.
    • 学会等名
      アメリカ天文学会
    • 発表場所
      Los Angeles (アメリカ)
    • 年月日
      20080400
  • [学会発表] 気球搭載硬X線・軟ガンマ線偏光計PoGOLite の開発現状2008

    • 著者名/発表者名
      金井義和, 他
    • 学会等名
      第8回宇宙科学シンポジウム
    • 発表場所
      神奈川(日本) (JAXA/ISAS)
    • 年月日
      20080100
  • [学会発表] High Sensitivity Balloon-Borne Hard X-Ray/Soft Gamma-Ray Polarimeter PoGOLite2007

    • 著者名/発表者名
      T. Mizuno, et al.
    • 学会等名
      IEEE Nuclear Science Symposium 2007
    • 発表場所
      Honolulu (アメリカ)
    • 年月日
      20071100
  • [学会発表] Data Acquisition System for the PoGOLite Astronomical Hard X-Ray Polarimeter2007

    • 著者名/発表者名
      T. Tanaka, et al.
    • 学会等名
      IEEE Nuclear Science Symposium 2007
    • 発表場所
      Honolulu (アメリカ)
    • 年月日
      20071100

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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