研究概要 |
1.2008年夏ごろからPamela Aticなどが宇宙線異常を報告したため、このような異常が示唆する模型とそのLhCとの関係が重要となった。このため2008年後半よりこのような状況を説明する模型について論文3本を書き現在投稿中である。(arXiv:0811.3357,arXiv:0812.4496,arXiv:0903.1971)特にArXiv:00-3.1971ではATICのアノマリーに直接寄与することが可能なSplit-UEDのシグナルについて考察した。 2.超対称模型では、湯川相互作用などフレーバー対称性を破る相互作用や、soft termのフレーバーの破れによってLFVが出ることが知られている。このような模型ではmu->eγなど標準模型では起こらないプロセスが期待されるがこのような模型とLHCとの関係を調べた 3.超対称粒子の中でも一番軽いものは暗黒物質の候補であり、その質量、相互作用の決定は重要である。LHCでは主に重たい超対称粒子が作られるが、その多段崩壊の中に多数のレプトンが含まれる場合について、LSPの相互作用を調べる方法についてしらべた。この中で、崩壊分布におけるlepton charge asymmetryと2j+missing energy/4j+missing energyの数の比率が重要な情報になることを示した。またleptonがなくても超対称粒子の質量が決定てきるMT2という分布について詳細にしらべ、一般的な崩壊パターンについても有用になるように拡張を行った。
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