研究課題/領域番号 |
18340066
|
研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
作田 誠 岡山大学, 大学院・自然科学研究科, 教授 (40178596)
|
研究分担者 |
中畑 雅行 東京大学, 宇宙線研究所, 教授 (70192672)
酒見 泰寛 東北大学, サイクロトロン・ラジオアイソトープセンター, 教授 (90251602)
|
キーワード | ニュートリノ / 原子核反応 / ニュートリノ振動 / 超新星 / 電子散乱 |
研究概要 |
Benharとの共同研究では、0.7-2.0GeV領域において、JLAB(米国ジェファーソン加速器研究所)の実験に基づいた炭素・酸素フェルミ運動量相関関数S(p,E)を世界で初めて使い、そのニュートリノ原子核準弾性反応への効果を定量的(10-20%)に示した。その結果、計算精度は10%程になった。 中村(研究協力者)との共同研究では、準弾性反応とΔ生成反応の間の領域(Dip領域)の計算を非共鳴型π生成を使い、データの不一致(50%)の解明に取り組んでいる。3月の物理学会シンポジウムで中村がその結果の招待講演を行う。また、岡山大学大学院生那須が一般講演を行う。 SK実験では、岡山大学大学院生池田と中畑と共同して、超新星ニュートリノ探索解析を行い、SK実験期間の論文を出版しつつある。ハワイの1987A20周年記念国際会議にポスター発表した。SK実験でのハードウェア開発では、低エネルギー事象(5-100MeV)のS/Nを改良するため、光電子増倍管(PMT)の時間分解能を改良し、反応点再構成の精度を向上するため、短パルスレーザ(0.2nsec)を購入し、改良の準備を行っている。まず、その準備として、SK-IIIの時間較正を行った。 酒見、作田、中畑を世話人として、大阪大学核物理センターで「第一回超新星爆発とニュートリノ原子核反応」を3月2-3日に企画し、60人を超える参加を得ることができ、大きな成果を収めた。
|