研究課題/領域番号 |
18340112
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研究機関 | 東邦大学 |
研究代表者 |
高橋 實 東邦大学, 理学部, 訪問教授 (40029731)
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研究分担者 |
城石 正弘 東京大学, 物性研究所, 助教 (80323632)
堺 和光 東京大学, 総合文化研究科, 助教 (10397028)
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キーワード | 磁性 / 数理物理 / 統計力学 / 物性基礎論 / 物性理論 / 低次元系 / 相関関数 / 熱力学 |
研究概要 |
・XXZ模型の相関関数 前年までは絶対零度での静的相関関数の問題をおもに扱って来たが、平成19年度は有限温度での動的相関関数の計算も進展した。まだ定式化の段階ではあるが、これが進展すればあらゆる輸送係数の計算が可能となる。またXXZ模型をジョルダン-ウィグナー変換をすることにより相互作用のあるスピンレスなフェルミ粒子系の問題を扱うことができるので、この動的相関関数も計算した。また静的相関関数ではString相関関数と呼ばれる相関関数を計算し、この相関関数が遠距離で漸近的にどのように振舞うかを考察した。またエンタングルメントエントロピーを計算した。 ・可解模型の熱力学の研究 本年度は可解模型のなかでもスピンを持つ1次元ボーズ粒子系の問題を扱った。スピンを持つフェルミ粒子系は反強磁性的であるがボーズ粒子系は強磁性的である。このため帯磁率は低温で発散し、比熱も強磁性体特有の特徴をしめす。 また以上の研究をとうして、ドイツやオーストラリアの研究者と共同研究が進展した。
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