• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2009 年度 実績報告書

オントン・ジャワ海台の起源:マントル・プリュームか?隕石衝突か?異常海底拡大か?

研究課題

研究課題/領域番号 18340129
研究機関東京大学

研究代表者

中村 恭之  東京大学, 海洋研究所, 助教 (60345056)

研究分担者 中西 正男  千葉大学, 大学院・理学研究科, 准教授 (80222165)
キーワード巨大火成岩岩石区 / 地殻・マントル物質 / 地球・惑星内部構造 / テクトニクス
研究概要

今年度は事業の最終年度にあたり、新たな航海を実施せず、これまでに取得したデータの解析・解釈作業を実施した。このために必要なコンピュータ関連の消耗品や書籍、ソフトウェアの購入を行った。
オントンジャワ海台南部に位置するタウー環礁付近で取得された反射法地震探査データの再解釈を実施した。堆積層中に特徴的な音響特性を持つ層が見られるが、掘削データとの比較からこの層を溶岩流や火山砕屑物からなる層と認定した。この層は、タウー環礁の火成活動時に形成されたと考えられる。周囲の堆積層の年代との比較から、タウー環礁の形成時期はおおよそ4500-2400万年前と推定された。オントンジャワ海台の大部分は白亜紀初期に形成されたと考えられているが、海台上に存在する環礁などの年代はこれよりかなり若く、ホットスポット等による影響があった可能性が考えられる(Inoue et al.投稿予定)。マニヒキ海台やヒクランギ海台などでも、海台の本体形成後に火成活動があったと言われており、海台全体の形成を理解する上で、こうした比較的新しい時代の火成活動に関する情報も重要である。また、オントンジャワ海台の西部に隣接するライラ海盆、および北西太平洋に位置する巨大火成岩岩石区であるシャツキーライズにおいてこれまでに取得した地球物理学データの解析を実施した。シャツキーライズに関しては学会発表を行った。ライラ海盆に関する反射法データの解析・解釈をまとめて論文として投稿する予定である。
AGU Fall meetingに参加し、オントンジャワ海台における深海掘削を含めた研究に関する情報交換を行った。国内の研究者との研究集会に出席し、海台に関する研究の情報交換および研究に関する打ち合わせを行った。国外から研究者を招聘して研究成果をまとめるための会議を行った。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2010 2009

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] シャツキーライズ形成前の太平洋-イザナギ-ファラオン三重会合点の再配列:YK08-09航海における地球物理学観測2010

    • 著者名/発表者名
      中西正男
    • 学会等名
      Blue Earth'10
    • 発表場所
      東京海洋大学(東京都)
    • 年月日
      2010-03-03
  • [学会発表] シャツキーライズ形成前の太平洋-イザナギ-ファラオン三重会合点の再配列:YK08-09航海における地球物理学観測2009

    • 著者名/発表者名
      中西正男
    • 学会等名
      地球惑星科学関連学会連合大会
    • 発表場所
      幕張メッセ(千葉県)
    • 年月日
      2009-05-18

URL: 

公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi