研究概要 |
平成20年10月7日〜11月7日に白鳳丸KH-08-3次航海レグ2を実施し,哩KH-07-1次航海で本州東方沖の40°N線1と設置しだ7系の係留系の回収とその南側海域の3系の係留系の回収・再設置を行い,40°N,146°E,143°Eの各測線でCTDO2観測を実施した。補正等のデータ処理,および断面図の作成や地衡流計算などの基礎的な解析を行っだ。 また,深層循環の上流域であるシャツキー海膨南西測線で平成17年と18年に取ったCTDO2データと係留系9系による流速データを,それぞれ川辺と柳本が中心になって解析した。CTDO2データの解析では,下部周極深層水を運びながち深層下部を北上する深層循環流と,それがオーバーターンして北太平洋深層水を運びながら南に戻る深層上部の深層流の分布と流量を論文にまとめ,Deep-Sea Research Part1に投稿し,二度の改訂を終えた。流速データの解析では,論文の一次原稿を作成して検討を加えているところである。川辺と天学院学生は,白鳳丸KH-03-1次航海で取得しだ降下式音響ドップラー流速計とCTDO2のデータを使って天皇海山群のメインギャップを通過する深層循環の分枝流を明らかにし,論文をDeep-Sea Research Part1に発表した。 さらに,川辺は(独)海洋研究開発機構と協力してとつた測流デ-タを解析し,中層循環を形成する赤道中層流とニューギ二ア沿岸潜流の時間変動等を明らかにし,輪文をJournal of Physica lOceanographyに発表した。
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