研究分担者 |
小野 高幸 東北大学, 理学研究科, 教授 (10141996)
阿部 琢美 宇宙航空研究開発機構, 宇宙科学研究本部, 助教授 (40255229)
齋藤 昭則 京都大学, 理学研究科, 助手 (10311739)
大塚 雄一 名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 助手 (40314025)
山本 真行 高知工科大学, 工学部, 助教授 (30368857)
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研究概要 |
熱圏電離圏大気・プラズマ相互作用を観測するロケット実験を,2007年7月31日に宇宙航空研究開発機構鹿児島宇宙空間観測所で実施する.熱圏大気風を測定するために,ロケットからリチウムガスを100km〜300kmの高度領域に放出する. リチウムガスの運動から熱圏大気風を推定するために,カメラを設置する場所の選定を調査した.ロケットからの放出ガス観測で実績のあるChu教授(台湾)を招聘し,観測手法について打ち合わせを行った.熱圏大気風速度の測定精度を上げるために,カメラ4台を設計し1台を購入した.リチウムガス放出器を開発し試験を行った. リアルタイムでTEC変動を観測するためにGPS受信機を1台購入した.大気重力波やプラズマ不安定に伴う電離層の上下運動をモニターするために,情報通信研究機構が所有する4観測所からの15分または5分おきのボトムサイドサウンダーデータを取り込み表示するプログラム,ボトムサイドサウンダーデータから固定周波数での反射点高度変動を表示するプログラムを製作した. ロケット・地上・衛星観測を確実に実施するために,季節変動も含めた長期間観測を行い,電離圏電子密度の赤道異常中規模・大規模電離圏擾乱等の緯度分布と時間変化を捉える.これらの観測結果を国際会議で報告した.また,ロケット実験について招待講演を行った. 熱圏電離圏リアルタイムモニターシステムの構築・運用,画像処理とデータ処理プログラムの製作,モデリングの実施を行った.
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