研究課題/領域番号 |
18340148
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
三澤 浩昭 東北大学, 大学院理学研究科, 助教授 (90219618)
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研究分担者 |
岡野 章一 東北大学, 大学院理学研究科, 教授 (10004483)
土屋 史紀 東北大学, 大学院理学研究科, 助手 (10302077)
石橋 之宏 東北大学, 大学院理学研究科, 教育研究支援者 (70400231)
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キーワード | 衛星大気 / イオ / プラズマ / 木星 / 磁気圏 / 光学観測 / 遠隔観測 |
研究概要 |
本研究は、未解明の木星衛星イオ起源の重イオンプラズマによる磁気圏電磁現象への関与を定量的に明らかにすると、更に、現在想定されている、磁気圏プラズマ・オーロラ域電離圏電流結合(M-I結合)ダイナミクスのシナリオで磁気圏の大規模な電磁活動が説明しうるか否かを、観測結果に基づき査定することを目的とする。この目的を達成するために、木星プラズマ発光の長期連続観測を可能とする高信頼度の観測装置の立上が極めて重要となる。研究初年度となる本年度は、以下の装置開発に費やした。 ・遠隔制御対応高感度分光撮像装置の開発 光学観測装置として、30cm口径反射望遠鏡を前光学系とし、コリメータ系+高感度低雑音CCDカメラを後光学系とする装置を用いた。コリメータ系の平行光東部にイオ起源ガス・プラズマの発光(4種)を捉える狭帯域フィルターを配した。フィルターは切替機構により交換式とし、フィルターの環境温度変化による中心波長のシフトを抑制するための制御機構も設けた。また、木星を自動追尾するために木星位置監視光学系も設けた。これらの光学装置に加え気象データ取得装置、全天モニター装置も準備した。以上の装置に加え、光学装置を収納する光学ドームはパーソナルコンピュータを介した遠隔制御が可能なシステムとして組み上げた。現在、各装置の調整と遠隔操作・自律観測を可能とするためのコンピュータのソフトウェア開発を継続している。
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