研究課題/領域番号 |
18340170
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
浦辺 徹郎 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (50107687)
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研究分担者 |
砂村 倫成 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助教 (90360867)
石橋 純一郎 九州大学, 大学院・理学研究院, 准教授 (20212920)
丸山 明彦 産業技術総合研究所, 生物機能工学研究部門, 主任研究員 (30202336)
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キーワード | 地下生物圏 / 極限環境微生物 / 地熱 / FISH / 表面 |
研究概要 |
1.セイフリード型熱水合成装置を用い、固体をふくむ培地での特定微生物の培養を行うための予備実験を行った。すなわち、熱水合成装置の中に超好熱性菌株を付着させた様々な組成を有する鉱物を設置し、模擬熱水培養実験を試み、岩石が微生物細胞の生存限界温度に与える効果を比較検討するための方法論を検討した。地熱井からのスケールを用いた実験を実施する準備を進めている。 2.極限環境原核生物の熱耐性と生存限界を調べるため、山形県小国温泉の地熱井、長野県北安曇郡小谷村にあるNEDO地熱井N18-OT-2などの候補地点を比較検討した。しかし、前者では生産をストップする許可が得られなかった反面、後者は新しい掘削井で研究のための条件が整っていることが判明し、平成19年3月にN18-OT-2井において実施する計画を建てたが、脇に隣接して行われているOT-3井掘削作業の終了が1月末から2月上旬に遅延したため、補助事業の年度内の完了が困難となった。そこで、作業に要する役務費等を平成19年度に繰り越し申請した。掘削作業は2月上旬に終了したため、地熱井からの生産試験終了後、4月10日〜14日に、高温ボアホール型採水器を用いた地熱貯留層(深度700m以深、温度>120℃)からの原位置地熱水採水を2回実施し、保圧のまま採取された地熱水に対し、有機・無機地球化学、ガス分析、同位体分析、微生物の分子生物学的検討、CARD-FISH、分離培養などを用いた研究を行った。
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