研究概要 |
硫黄骨格の大環状ピリジン配位子、チアカリックス[n]ピリジン(n=3, 4, 6 ; Py_3S_3, Py_4S_4, 及びPy_6S_6)ならびにトリポッド配位子、トリスピリジルチオメタン(tptmH)を開発し、第一遷移金属錯体群の特異的性質を明らかにした。Py_3S_3配位子は低酸化状態を安定化し、銅錯体は空気中で、有用なオレフィンのアジリジン化反応の触媒となる。一方トリスピリジルチオメタン(tptmH)配位子前駆体は[CuIIICl(tptm)]^+となり初めての三角両錘型Cu^(III)錯体を合成した。
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