研究概要 |
蛍光タンパク質GFPフラグメントの再構成に基づく,細胞内在性のmRNAを可視化する蛍光プローブを開発した.RNA結合タンパク質Pumilio(PUM)をRNA分子認識素子とし,PUM2分子にGFPフラグメントを連結した.ミトコンドリアに局在するND6mRNAを標的とし,GFP再構成により特異的に標識することに成功した.ND6mRNAのミトコンドリア内局在および動態を明らかにした.(Nature Methods, in press). ミトコンドリアのマトリックスと膜間腔に輸送されるタンパク質を,簡便に識別する新規蛍光プローブおよびスクリーニング法を開発した.膜間腔局在タンパク質Smacを用いて,mutation libraryから膜間腔局在シグナルペプチド配列を同定した.さらに同定したシグナルペプチドは,pHプローブやCa^<2+>プローブや抗体など,様々なプローブタンパク質を膜間腔に局在させることが可能であることを実証した.(ACS Chem. Biol.2,176-186(2007)) タンパク質A-B間相互作用とタンパク質A-C間相互作用を,luciferaseの発光スペクトルにより同時検出可能なプローブを開発した.ホタル由来のluciferaseのC末側のドメインにアミノ酸変異を加え,コメツキムシ由来の緑のluciferaseおよび赤のluciferaseのN末側ドメインいずれにも,再構成可能であることを実証した.開発したプローブを用いて,Badのリン酸化を簡便にアッセイする方法を開発した.(投稿準備中)
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