微細形状を表面に有するプラスチック成形品を型表面の形状を転写することなしに得る手法を確立することを目的に、成形途上のプラスチック表面に自発的に生じる自己組織化的変形を利用して大面積で比較的単純な形状のテクスチャを有する製品の成形法を検討した。その結果、溶融樹脂が冷却平板に接触した際のそり変形を利用することで、成形品表面に数10 μmスケールの形状を附形できること、その形状は接触線形状を制御することで制御可能なこと、レーザー等を用いて接触部近傍の温度を制御することで形状・スケールを局所的に変更できることなどが明らかとなった。
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